大和総研スタッフが今一番関心を持っている旬な話題に関して、様々な切り口でご紹介します。
上場企業からの統合報告書に関する開示を目にする機会が最近増えている。作成する企業数が増えていることもあろうが、TDnet (適時開示情報閲覧サービス) で「統合報告書」という言葉を用いて過去3年間の開示状況を月別に調べると、直近2年は10月の開示件数が最も多かった (図表) 。 統合報告書とは決算情報...
2025年11月4日に実施された米バージニア州知事選、ニュージャージー州知事選、ニューヨーク (NY) 市長選では、いずれも民主党候補が勝利を収めた。2024年11月の大統領・議会選挙で苦杯をなめた民主党にとっては、一年越しの雪辱を果たした形だ。 なかでも注目されたのは、NY市長に当選したゾーラン・マムダニ氏だ。民主社会主義者を自認する...
企業文化を語るとき、銀行の「減点主義」、役所の「前例主義」という言葉がよく引き合いに出される。両方の職場を経験した身として振り返ると、確かにそうした傾向はある。だが、それをすぐに「旧弊」と決めつけるのは少し早い。それぞれの仕事の性質に根ざしており、ある種の職業倫理の反映でもあるからだ。 例えば、銀行が扱う「お金」だが、現実に手に取れる現...
生成AIの進化とサービスの多様化に伴い、AIと著作権に関する問題を目にする機会が増えた。米国のOpenAI社が開発した動画生成AI「Sora2」を巡る著作権問題が大きな話題となったことは記憶に新しい。サービス開始当初、日本のアニメキャラクター等に酷似した動画が生成された事例が相次ぎ、結果としてOpenAI社側が利用に制限をかける事態となっ...
3か月前に筆者が公表した「中央値で見ても、やはり若者が貧しくなってはいない」のコラム (※1) は、大変多くの反響をいただいた。税・社会保険料に物価変動も加味した若者の「実質可処分所得」につき、2012年から2024年にかけて、ほぼ横ばいで推移していることについては納得いただいた方が多いようだ。一方、1980年代やバブル期と比較したらどう...
掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。