通貨の特徴と選び方
外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。
ニュージーランドはオーストラリアなどと同じ英連邦加盟国。とくに隣国オーストラリアとは経済や文化的なつながりが強く、同国の通貨であるニュージーランドドルも、豪ドルと似たような値動きをする傾向があります。
ただし、資源国であるオーストラリアに対し、ニュージーランドは原油や石炭、鉄鉱石といった資源の埋蔵量は少なく、乳製品や食肉、羊毛など畜産物の輸出量が多く、全体の6~7割を一次産品で占めるほどの農業国です。また物品貿易相手国をみると、中国と豪州向けの輸出が輸出総額の約40%を占めており、ニュージーランド経済は両国の景気動向に左右されやすい側面を持っています 。
NZドルは、同じオセアニア通貨である豪ドルと似たような値動きをする傾向があります。そのため豪ドルを目安に割高感、割安感を判定されることが多く、豪ドルよりも金利が高いときはNZドルが買われやすくなります。
豪ドルに連動しやすいことからNZドルは資源国通貨のように思われがちですが、ニュージーランド経済自体は、原油や鉄、銅といった資源価格よりも、世界の農産物市況に影響を受けます。
NZドルの金利は歴史的には他の先進国通貨に比べて高い傾向にあります。そのため、世界の投資家心理がリスクオン (リスク選好) のときには買われやすく、リスクオフ (リスク回避) のときには売られやすい性質があります。
NZドルは基軸通貨や豪ドルなどと比べると流通量、取引量が非常に小さいので、短期的に大きく値が動くこともあります。
NZドル / 円相場は2006年前半に弱含みましたが、好調な世界経済とともにリスクオンの姿勢が強まり、高金利通貨を求める動きが広がったことや、赤字続きであったニュージーランドの財政収支が黒字に転換したことなどから、同年後半から2007年前半にかけてNZドル高・円安で推移しました。2006年半ばに一時1NZドル=70円を割り込んだNZドル / 円相場は、1年後に100円目前まで上昇しました。2008年9月のリーマン・ショックでは、NZドル / 円相場は1NZドル=40円台まで5割以上も急落しました。下げ幅が相対的に大きかったのは、先進国通貨や隣国通貨の豪ドルに比べて流通量、取引量が小さく、値動きが荒いことが主な要因でした。2009年以降は、世界経済の回復とともにNZドル高・円安トレンドが5年近くにわたって継続しました。しかし、2014年後半からの急激な原油安や、ニュージーランド準備銀行 (中央銀行) が利下げを示唆したことなどの影響で、2015年に入ってからは円高・NZドル安基調となりました。その後、やや円安に戻し、2020年6月末時点の相場は1ニュージーランドドル=70円前後で推移しています。
普通預金 | 定期預金 | ||||||
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お預入期間 | |||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
0.01 % | 円から | 6.00 % | 0.20 % | 0.20 % | 0.20 % | - | - |
外貨から | 0.15 % | 0.20 % | 0.20 % | 0.20 % | - | - |
※個人のお客さま向け 2021年04月21日現在
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