通貨の特徴と選び方

香港ドル:最新金利と通貨の特性

外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。

香港ドル

  • 中国の主権下にありながら独自の通貨を発行
  • 米ドルとのペッグ制 (固定相場制度) を採用
  • 金融政策も米国に追随
こんなお客さまにおすすめ
中国およびアジアの成長力に興味・関心を持っている方。

情報の豊富さ
5つ星のうち 2
通貨の安定性
5つ星のうち 5
利率
5つ星のうち 3

1国2制度の下で独自の通貨を発行

中国の特別行政区である香港。かつては英国の植民地でしたが、1997年に中国に返還されました。返還後も「1国2制度」のもと、中国本土とは異なる自由主義型の政治・経済体制を維持しています。

金融政策の独自性も中国から認められており、中国本土で流通する人民元ではなく、香港ドルを独自に発行しています。

中国の一部でありながら、規制が少なく、透明性や公平性の高い自由経済地域として経済的な発展を続けています。アジアの国際金融センターとして機能しており、世界中の銀行や証券会社などが集まっています。国際貿易港としての歴史も古く、世界中のヒト・モノ・カネが行き交うアジアの交差点です。

一方、「1国」と「2制度」の再定義により、香港のこれまでの自由自治体制を損なう可能性のある国家安全法が2020年5月の中国全人代で採決され、米国が制裁発動をほのめかすなど、政治・経済リスクが高まりつつあります。

通貨の特性

香港ドルは中央銀行ではなく、市中銀行である香港上海銀行、スタンダード・チャータード銀行、中国銀行の3行が発行しています。金融政策は中央銀行に相当する香港金融管理局 (HKMA) が行っています。

香港ドルは、米ドルとのペッグ制 (固定相場制) を採用しています。現在、香港ドルの対米ドルレートは1米ドル=7.8香港ドルでほぼ固定されています (7.75~7.85香港ドルの変動許容範囲が設けられています) 。対円で米ドル高が進めば、ほぼ同じパーセンテージで香港ドルも上がり、米ドル安になれば香港ドルも下がる仕組みです。

米ドルとのペッグ制を採用しているため、香港の金融政策は基本的にFRB (米連邦準備制度理事会) の金融政策に追随せざるを得ません。双方の金利の動きの足並みがそろわないと、どちらか一方の通貨が買われ、ペッグ制を維持するのが困難になるからです。

返還以降、香港の景気動向は中国本土の景気動向に連動しやすくなってきました。しかし、香港はペッグ制を採用しているため、どんなに中国 (香港) の景気がよくても、米国の景気が悪ければ緩和的な金融政策を取らざるを得ないというジレンマを抱えています。

そのため、香港の金融当局はいずれペッグ制を解消するという見方もあります。香港ドル預金をする場合は、そうした変化についても注視する必要があります。

過去10年間の香港ドルの値動き (チャート)

米ドルとのペッグ制を採用している香港ドルの対円相場は、米ドルの対円相場とほぼ連動しています。米国でサブプライムローン問題が深刻化する2007年後半までは1香港ドル=14~16円近辺で推移していましたが、2008年にリーマン・ショックが発生すると、FRB (米連邦準備制度理事会、中央銀行に相当) が政策金利を段階的に引き下げたことなどから、ドル / 円相場に歩調を合わせて急激な円高・香港ドル安が進行します。しかし、2012年11月に発足した安倍晋三内閣が大胆な金融緩和を打ち出したこときっかけに、再び香港ドル高・円安のトレンドに転換しました。2020年6月末現在は、1ドル=14円前後の水準で推移しています。

香港ドル/円チャート (10年)  単位: 円 ※年間の平均レート 香港ドル/円チャート (10年)  単位: 円 ※年間の平均レート

金利情報

香港ドル (HKD)

普通預金 定期預金
お預入期間
1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1年 2年 3年
0.01 % から 4.00 % 0.30 %
外貨から 0.10 % 0.30 % - - - -

※個人のお客さま向け  2020年11月27日現在

普通預金 0.01 %
定期預金
1ヶ月 から 4.00 %
外貨から 0.10 %
3ヶ月 から 0.30 %
外貨から 0.30 %
6ヶ月 から
外貨から -
1年 から
外貨から -
2年 から
外貨から -
3年 から
外貨から -

※個人のお客さま向け  2020年11月27日現在

注目指標はこれ !

米国の雇用統計
FRB (米連邦準備制度理事会) が毎月発表しています。香港ドルは米ドルにペッグしているので、米ドル相場に大きく影響する米国の雇用統計は重要な指標のひとつです。
<発表時期>
毎月第1金曜日の日本時間22:30 (夏時間は21:30)
中国製造業PMI (購買担当者景気指数)
中国国家統計局による、中国の製造業の購買担当者に生産意欲などを調査して指数化した景気指標。香港ドルは米ドルにペッグしているので、現時点で中国の景気動向が香港ドル相場に直接的に影響することはありませんが、ペッグが解消された場合は注目したい指標のひとつです。
<発表時期>
中国製造業PMI:毎月1日ごろ
中国GDP成長率
中国国家統計局が四半期ごとに発表しています。香港ドル相場に直接影響を与えることはありませんが、中国製造業PMIと同様にペッグが解消された場合は注目したい指標のひとつです。
<発表時期>
4・7・10・1月中旬の日本時間11:00ごろ
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