通貨の特徴と選び方
外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。
シンガポールは、1963年に英国から独立して以来、東南アジアの貿易・金融の中心として発展してきた東南アジアの都市国家です。2018年の1人当たり名目GDP (国内総生産) は約6万3,000ドルと日本よりも高く (総務省統計局より) 、世界でもトップクラス。IMDが発表した2020年の「世界競争力ランキング」では世界第1位の評価を得ています。
面積こそ東京23区や淡路島ほどの小さな国ですが、狭い国土だからこそ高度な都市インフラを整備しやすい強みを持っています。さらに、低い法人税率や投資優遇措置などで外資を積極的に誘致し、製造・サービス・金融など、あらゆる産業において東南アジアのハブ (拠点) としての地位を確固たるものにしています。
シンガポールドルは、通貨バスケット方式の管理変動相場制※を採用しています。米ドルやユーロなどの主要通貨に対する変動はかなり抑えられており、比較的安定性の高い通貨であると言えます。
シンガポールドルは、東南アジア通貨の中では安定性が高い通貨だと言えます。他の東南アジア通貨は、高い経済成長とともに通貨についても値上がり期待が大きい反面、金融危機などが発生すると大きく下落しやすいリスクを抱えています。
シンガポールドルの金利は低めです。ただし、シンガポールには政策金利が存在せず、金融政策では為替変動のコントロールを行っています。これは、同国経済が貿易に大きく依存しており、物価の動きよりも、為替レートの動きのほうが景気に大きく影響するためです。シンガポール経済が好調な時期には為替相場が上昇しやすく、不景気のときは為替相場が下落しやすくなるように誘導しています。
東南アジアの国々の中には、デモが頻繁に発生する国や、反体制勢力の活動が盛んな国も存在しますが、建国以来、強固な一党独裁体制が維持されているシンガポールの政情はかなり安定しています。政治リスクがシンガポールドルに与える影響は限定的だと言えます。
主要国通貨に対するシンガポールドル相場の安定性の高さは、2008年9月に起きたリーマン・ショックのときにも証明されました。シンガポールドルの対円相場は、2006年から2007年半ばにかけて1シンガポールドル=70円台から80円近辺まで上昇。その後、米国でサブプライムローン問題が深刻化し、世界経済の先行きに暗雲が漂っても、2008年前半まで1シンガポールドル=70~80円台の水準で踏みとどまっています。リーマン・ショック発生時には、他の先進国通貨と同様に対円で大きく下落しましたが、それでも2008年末時点の相場が1シンガポールドル=60円台と、下げ幅は3割足らずにとどまりました。豪ドルやNZドルなどの資源国通貨が半値近くまで下げたのと比較すると、かなりの安定性であると言えます。その後のシンガポール / 円相場は、2009年から2012年前半にかけて1シンガポールドル=60~70ドルの持ち合い (ボックス圏) 相場が続きました。2012年後半からアベノミクスなどの影響もあってシンガポールドル高・円安となりましたが、2014年以降は中国経済の減速がシンガポール経済にも影響を及ぼしていることなどから、シンガポールドル安が進んでいます。2020年6月末時点では、1シンガポールドル=77円前後で推移しています。
普通預金 | 定期預金 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
お預入期間 | |||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
0.01 % | 円から | - | - | - | - | - | - |
外貨から | 0.10 % | 0.20 % | - | - | - | - |
※個人のお客さま向け 2021年03月01日現在
普通預金 | 0.01 % |
---|
定期預金 | ||
---|---|---|
1ヶ月 | 円から | - |
外貨から | 0.10 % | |
3ヶ月 | 円から | - |
外貨から | 0.20 % | |
6ヶ月 | 円から | - |
外貨から | - | |
1年 | 円から | - |
外貨から | - | |
2年 | 円から | - |
外貨から | - | |
3年 | 円から | - |
外貨から | - |
※個人のお客さま向け 2021年03月01日現在
まずは口座をご開設ください