通貨の特徴と選び方

シンガポールドル:最新金利と通貨の特性

外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。

シンガポール
ドル

  • 通貨バスケット方式の管理変動相場制
  • 金融政策は金利よりも為替変動の安定性を重視
  • 強固な一党独裁体制のため政治リスクは低い
こんなお客さまにおすすめ
シンガポール含め、東南アジアに興味関心を持っている方。短期での利益を狙うより、中長期での経済成長に期待する投資に向いています。

情報の豊富さ
5つ星のうち 2
通貨の安定性
5つ星のうち 4
利率
5つ星のうち 2

マレー半島の先端にある都市国家

シンガポールは、1963年に英国から独立して以来、東南アジアの貿易・金融の中心として発展してきた東南アジアの都市国家です。2017年の1人当たり名目GDP (国内総生産) は5万9627ドルと日本よりも高く (外務省の統計データより) 、世界でもトップクラス。世界経済フォーラムが発表した2018年の「世界競争力ランキング」では世界第2位の評価を得ています。

面積こそ東京23区や淡路島ほどの小さな国ですが、狭い国土だからこそ高度な都市インフラを整備しやすい強みを持っています。さらに、低い法人税率や投資優遇措置などで外資を積極的に誘致し、製造・サービス・金融など、あらゆる産業において東南アジアのハブ (拠点) としての地位を確固たるものにしています。

1人当たりGDPランキング (シンガポールはアジア2位) (出典 UN, National Accounts Main Aggregates Database, 総務省統計局 2018年) 1人当たりGDPランキング (シンガポールはアジア2位) (出典 UN, National Accounts Main Aggregates Database, 総務省統計局 2018年)

通貨の特性

シンガポールドルは、通貨バスケット方式の管理変動相場制※を採用しています。米ドルやユーロなどの主要通貨に対する変動はかなり抑えられており、比較的安定性の高い通貨であると言えます。対米ドルベースのシンガポールドルの取引高は世界12位です (2016年、国際決済銀行 (BIS) による1日当たり外国為替取引額の統計に基づく) 。

  • 通貨バスケット方式の管理変動相場制:複数の外貨に連動したレートを採用し、変動幅が一定の枠内に収まるように管理する為替相場制度。

シンガポールドルは、東南アジア通貨の中では安定性が高い通貨だと言えます。他の東南アジア通貨は、高い経済成長とともに通貨についても値上がり期待が大きい反面、金融危機などが発生すると大きく下落しやすいリスクを抱えています。

シンガポールドルの金利は低めです。ただし、シンガポールには政策金利が存在せず、金融政策では為替変動のコントロールを行っています。これは、同国経済が貿易に大きく依存しており、物価の動きよりも、為替レートの動きのほうが景気に大きく影響するためです。シンガポール経済が好調な時期には為替相場が上昇しやすく、不景気のときは為替相場が下落しやすくなるように誘導しています。

東南アジアの国々の中には、デモが頻繁に発生する国や、反体制勢力の活動が盛んな国も存在しますが、建国以来、強固な一党独裁体制が維持されているシンガポールの政情はかなり安定しています。政治リスクがシンガポールドルに与える影響は限定的だと言えます。

過去10年間のシンガポールドルの値動き (チャート)

主要国通貨に対するシンガポールドル相場の安定性の高さは、2008年9月に起きたリーマン・ショックのときにも証明されました。シンガポールドルの対円相場は、2006年から2007年半ばにかけて1シンガポールドル=70円台から80円近辺まで上昇。その後、米国でサブプライムローン問題が深刻化し、世界経済の先行きに暗雲が漂っても、2008年前半まで1シンガポールドル=70~80円台の水準で踏みとどまっています。リーマン・ショック発生時には、他の先進国通貨と同様に対円で大きく下落しましたが、それでも2008年末時点の相場が1シンガポールドル=60円台と、下げ幅は3割足らずにとどまりました。豪ドルやNZドルなどの資源国通貨が半値近くまで下げたのと比較すると、かなりの安定性であると言えます。その後のシンガポール / 円相場は、2009年から2012年前半にかけて1シンガポールドル=60~70ドルの持ち合い (ボックス圏) 相場が続きました。2012年後半からアベノミクスなどの影響もあってシンガポールドル高・円安となりましたが、2014年以降は中国経済の減速がシンガポール経済にも影響を及ぼしていることなどから、シンガポールドル安が進んでいます。2019年5月末時点では、1シンガポールドル=79円前後で推移しています。

シンガポールドル/円チャート (10年)  単位: 円 ※年間の平均レート シンガポールドル/円チャート (10年)  単位: 円 ※年間の平均レート

金利情報

シンガポールドル (SGD)

普通預金 定期預金
お預入期間
1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1年 2年 3年
0.30 % 0.60 % 0.80 % - - - -

※個人のお客さま向け  2019年09月16日現在

普通預金 0.30 %
定期預金
1ヶ月 0.60 %
3ヶ月 0.80 %
6ヶ月 -
1年 -
2年 -
3年 -

※個人のお客さま向け  2019年09月16日現在

注目指標はこれ !

対外貿易統計
貿易総額および前年同月比の伸び率をシンガポール統計局が毎月発表しています。貿易依存度が高いシンガポールの景気動向を見るうえで重要な指標です。
<発表時期>
毎月中旬の日本時間9:30ごろ
小売売上高
シンガポール国内の小売売上高の伸び率を前年同月比で示す指標です。貿易依存度の高いシンガポール経済ですが、個人消費の動きについても無視することができません。
<発表時期>
毎月下旬の日本時間14:00ごろ
消費者物価指数 (CPI)
シンガポールは為替変動をコントロールする金融政策を取っているので、CPIがシンガポールドル相場に与える影響は限定的ですが、国内の景気動向を見るうえでは重要な指標です。
<発表時期>
毎月下旬の日本時間14:00ごろ
  • 本ページ情報の無断での複製・転載・転送等はご遠慮ください。
  • 本ページの情報提供について信頼性の維持には最大限努力しておりますが、2019年6月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。
  • 本ページの情報はご自身の判断と責任において使用してください。

まずは口座をご開設ください