通貨の特徴と選び方
外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。
自然豊かで風光明媚なカナダは、経済力豊かな先進工業国の顔も持っています。なかでも、米国との国境にまたがる五大湖周辺は自動車産業の拠点。カナダの自動車製造の歴史は100年以上に及びます。世界的に自動車産業が好調なときは、カナダ経済もその恩恵を受けやすい傾向があります。
その一方で、カナダは原油の埋蔵量・生産量が豊富な資源国です。そのため、原油などの資源価格が上がるとカナダドルも上がり、資源価格が下がるとカナダドルも下がりやすくなる傾向があります。
カナダは歴史的に米国との経済的なつながりが強く、1994年の北アメリカ自由貿易協定 (NAFTA) 締結で、その関係はさらに緊密になりました。
そのため、米国経済の好不調はカナダ経済に直接的に影響します。現在のように米国経済が好調であればカナダ経済も上向きやすく、米国経済が低迷すればカナダ経済も下振れリスクが高まります。カナダドル相場の行方を見るうえでは、米国経済の動向を注視することも大切です。
資源国通貨の1つであるだけにカナダドルの相場は、原油など資源価格の影響を受けやすいのが大きな特徴です。
重要な輸出品目である原油の価格が下落すると、カナダの貿易は落ち込み、景気が冷え込んで消費者物価に下落圧力が掛かりやすくなります。これに対処するためカナダ銀行 (中央銀行) が緩和的な金融政策 (利下げなど) を取ると、カナダドル相場が弱含むこともあります。
また、カナダドル相場の行方を探るうえでは、米国の金利動向や経済状況を見ておく必要もあります。米国よりもカナダの金利が高くなると、カナダドルが対米ドルで上がりやすくなります。また、米国の経済が好調になれば、カナダの輸出も上向くのでカナダドルが買われやすくなります。
原油価格の影響を受けやすいカナダドル / 円相場は、国際的な原油価格である米国のWTIに連動する傾向があります。米国がサブプライムローンの貸し出し残高の増加などによって好景気に湧き、WTIが1バレル90ドル台から140ドル台まで急騰した2006年から2008年前半にかけては、カナダドルの対円相場も1カナダドル=100円台から120円台まで大きく上昇しました。しかし、2008年9月にリーマン・ショックが発生すると、WTIが2009年初めにかけて1バレル140ドルから30ドル台まで大暴落したのと歩調を合わせて、カナダドル / 円相場も1カナダドル=120円台から半値の60円台まで急落。その後は、WITの上昇とともにカナダドル高・円安基調が続きますが、2015年以降は、前年後半からの原油価格の急落とともに、再び円高・カナダドル安に転じています。原油安による国内経済の停滞を受けて、カナダ銀行が2015年1月に政策金利を引き下げたこともカナダドル安に拍車を掛けました。足元は早期の政策金利引き上げが意識され、再びカナダドルは騰勢を強めています。2021年6月末時点の相場は、1カナダドル=89円前後で推移しています。
普通預金 | 定期預金 | ||||||
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お預入期間 | |||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
1.00 % | 円から | 5.00 % | 1.50 % | - | - | - | - |
外貨から | 1.20 % | 1.50 % | - | - | - | - |
※個人のお客さま向け 2022年08月16日現在
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