通貨の特徴と選び方

カナダドル:最新金利と通貨の特性

外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。

カナダドル

  • 天然資源が豊富な国。先進国でありながら資源国の側面も持つ
  • 隣国である米国との経済関係が密接
  • 投機マネーの影響は受けにくいが、値動きは米ドルよりも荒い
こんなお客さまにおすすめ
基軸通貨以外にも預金の国際分散を図りたい方
資源国通貨の取引をしたい方

情報の豊富さ
5つ星のうち 3
通貨の安定性
5つ星のうち 3
利率
5つ星のうち 2

豊富な資源と隣接する米国への輸出が経済を支える

自然豊かで風光明媚なカナダは、経済力豊かな先進工業国の顔も持っています。なかでも、米国との国境にまたがる五大湖周辺は自動車産業の拠点。カナダの自動車製造の歴史は100年以上に及び、生産台数は世界11位を誇ります (2017年) 。世界的に自動車産業が好調なときは、カナダ経済もその恩恵を受けやすい傾向があります。

その一方で、カナダは原油の埋蔵量・生産量が豊富な資源国です。そのため、原油などの資源価格が上がるとカナダドルも上がり、資源価格が下がるとカナダドルも下がりやすくなる傾向があります。

カナダは歴史的に米国との経済的なつながりが強く、1994年の北アメリカ自由貿易協定 (NAFTA) 締結で、その関係はさらに緊密になりました。カナダの輸出の75.5%、輸入の52.2%を米国向けが占めています (2016年実績。日本貿易振興機構の統計データより) 。

そのため、米国経済の好不調はカナダ経済に直接的に影響します。現在のように米国経済が好調であればカナダ経済も上向きやすく、米国経済が低迷すればカナダ経済も下振れリスクが高まります。カナダドル相場の行方を見るうえでは、米国経済の動向を注視することも大切です。直近では、対米自動車輸出に影響する米国とのNAFTA (北米自由貿易協定) 再交渉の行方が注目されます。

カナダの輸出品目 (出典 日本貿易振興機構 2016年) カナダの輸出品目 (出典 日本貿易振興機構 2016年)

通貨の特性

資源国通貨の1つであるだけにカナダドルの相場は、原油など資源価格の影響を受けやすいのが大きな特徴です。

重要な輸出品目である原油の価格が下落すると、カナダの貿易は落ち込み、景気が冷え込んで消費者物価に下落圧力が掛かりやすくなります。これに対処するためカナダ銀行 (中央銀行) が緩和的な金融政策 (利下げなど) を取ると、カナダドル相場が弱含むこともあります。

2016年5月中旬現在、原油相場は40ドル台後半と低水準にありますが、2016年初めに30ドルを割り込んだ後、少しずつ上昇しています。今後も原油価格が上昇すればカナダドルは買われる可能性もあります。投機マネーの動きに影響されにくい通貨のひとつですが、原油相場が投機マネーによって大きく動いたときなどは、その影響を注視する必要があります。

カナダドル相場の行方を探るうえでは、米国の金利動向や経済状況を見ておく必要もあります。米国よりもカナダの金利が高くなると、カナダドルが対米ドルで上がりやすくなります。また、米国の経済が好調になれば、カナダの輸出も上向くのでカナダドルが買われやすくなります。

過去10年間のカナダドルの値動き (チャート)

原油価格の影響を強く受けるカナダドル/円相場は、国際的な原油価格である米国のWTIとほぼ連動しています。米国がサブプライムローンの貸し出し残高の増加などによって好景気に湧き、WTIが1バレル90ドル台から140ドル台まで急騰した2006年から2008年前半にかけては、カナダドルの対円相場も1カナダドル=100円台から120円台まで大きく上昇しました。しかし、2008年9月にリーマン・ショックが発生すると、WTIが2009年初めにかけて1バレル140ドルから30ドル台まで大暴落したのと歩調を合わせて、カナダドル/円相場も1カナダドル=120円台から半値の60円台まで急落。その後は、WITの上昇とともにカナダドル高・円安基調が続きますが、2015年以降は、前年後半からの原油価格の急落とともに、再び円高・カナダドル安に転じています。原油安による国内経済の停滞を受けて、カナダ銀行が2015年1月に政策金利を引き下げたこともカナダドル安に拍車を掛けました。2018年5月末時点の相場は、1カナダドル=84円前後で推移しています。

カナダドル/円チャート (10年)  単位: 円 ※年間の平均レート カナダドル/円チャート (10年)  単位: 円 ※年間の平均レート

金利情報

カナダドル (CAD)

普通預金 定期預金
お預入期間
1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1年 2年 3年
0.80 % 1.00 % 1.10 % - - - -

※個人のお客さま向け  2019年06月25日現在

普通預金 0.80 %
定期預金
1ヶ月 1.00 %
3ヶ月 1.10 %
6ヶ月 -
1年 -
2年 -
3年 -

※個人のお客さま向け  2019年06月25日現在

注目指標はこれ !

消費者物価指数 (CPI)
インフレを判断するうえで注目される指標であり、金融政策の方向性に影響を与えます。カナダ銀行は年2%のインフレ目標を設定し、金融政策を行っています。
<発表時期>
毎月20日ごろの日本時間22:30 (夏時間は21:30)
失業率
米ドルほど顕著ではありませんが、失業率の変動はカナダドル相場に影響することがあります。
<発表時期>
毎月第1金曜日の日本時間22:30ごろ (夏時間は21:30ごろ)
雇用ネット変化率
雇用者の純増数、純減数を示す指標です。純増数が大きければ大きいほど、景気が拡大していることを示します。
<発表時期>
毎月第1金曜日の日本時間22:30ごろ (夏時間は21:30ごろ)
国際商品貿易 (貿易収支)
輸出額から輸入額を差し引いた金額です。国際商品貿易の黒字が拡大すると、カナダドルは買われやすくなります。
<発表時期>
毎月10日ごろの日本時間22:30ごろ (夏時間は21:30ごろ)
GDP (国内総生産)
カナダのGDP統計は四半期ごとに発表されます。
<発表時期>
2・5・8・11月下旬の日本時間22:30ごろ (夏時間は21:30ごろ)
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