通貨の特徴と選び方
外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。
トルコはアジアと欧州の貿易・文化交流の中継点として長い歴史を持つ国です。2018年の実質GDP成長率は2.6%でしたが、国民の平均年齢が低く、潜在成長力は比較的高い水準にあります。また、近年の原油安によって貿易収支が改善し、経常赤字は縮小の傾向にあります。西欧化を進めてきた経緯からEU (欧州連合) 加盟を目指していますが、さまざまな問題から実現していません。
日本との関係も比較的良好で、「アジアと欧州を結ぶ夢のトンネル」として注目されたボスポラス海峡の海底トンネルの建設には、日本の大手総合建設会社がジョイントベンチャーの一員として参加しました。
内政面では、宗教を政治に持ち込まない世俗主義の政党と、宗教主導の政党との間で争いが起きることが多く、軍が政治介入することもあります。政治的な混乱が起きる可能性には十分注意を払っておく必要があります。
また、内戦が続くシリアに隣接するトルコは、地政学上のリスクも抱えています。
トルコ経済は、潜在的な成長力と若年層人口の増加の恩恵を受けて拡大するものとみられ、トルコリラ相場も長期的には緩やかに上昇する可能性があります。
ただし、他の新興国通貨と同じく取引量が少ないことから、短期的に相場が急激に変動することもあります。上昇トレンドと下落トレンドが交互に表れやすい傾向があるので、売買タイミングに注意しながら取引を行う必要があります。
トルコリラは、南アフリカランド、ブラジルレアルなどと並ぶ高金利通貨のひとつとして知られています。より大きなインカムゲインを求める投資家から人気の高い通貨です。
金融政策に関して、中央銀行およびトルコ政府は、通貨価値を一定水準に維持しようと通貨防衛に向けた施策を度々実施しています。しかし、たび重なる通貨防衛施策は、資本統制につながるとの懸念や取引量の低下などの副作用も出ています。
また、内政リスクや中東方面の混乱がトルコリラ相場に大きな影響を与えることもありますので、中東問題に関するニュースを注意深くウォッチしましょう。
トルコリラ / 円相場は2006年前半に大きく下落したものの、同年後半から2007年にかけては、他の通貨と同じように世界的なリスクオンの流れを受けて1トルコリラ=70円台から100円近辺まで上昇しました。しかし、2008年9月のリーマン・ショックを受けて、トルコリラの対円相場は90円台から50円台に急落。その後も10年間にわたってじりじりと値を下げ、2018年8月には米国人牧師の拘束問題を受け米国からトルコに対する制裁が発動されたことを一因にトルコリラ / 円は急落し、15円台まで下落しています。2018年8月のトルコリラ急落以降、経済活動にブレーキがかかっていることに加え、国内外に大きな政治リスクを抱えていることが、トルコリラ相場に悪影響をもたらしています。2020年6月末時点では1トルコリラ=16円前後で推移しています。
普通預金 | 定期預金 | ||||||
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お預入期間 | |||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
1.50 % | 円から | 25.00 % | 7.00 % | 5.00 % | 5.00 % | - | - |
外貨から | 5.00 % | 7.00 % | 5.00 % | 5.00 % | - | - |
※個人のお客さま向け 2021年03月01日現在
普通預金 | 1.50 % |
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定期預金 | ||
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1ヶ月 | 円から | 25.00 % |
外貨から | 5.00 % | |
3ヶ月 | 円から | 7.00 % |
外貨から | 7.00 % | |
6ヶ月 | 円から | 5.00 % |
外貨から | 5.00 % | |
1年 | 円から | 5.00 % |
外貨から | 5.00 % | |
2年 | 円から | - |
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3年 | 円から | - |
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※個人のお客さま向け 2021年03月01日現在
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