通貨の特徴と選び方
外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。
鉄鉱石や石炭など資源が豊富なオーストラリア。資源輸出への依存度が高い経済のため、世界経済が低迷して資源需要が落ち込むと、オーストラリア経済や豪ドル相場もマイナスの影響を受けやすくなる傾向があります。
新興国の成長によって“資源ブーム”が起こった2003年から2007年ごろには、オーストラリア経済も好調で、豪ドルは金利が高く、投資家の人気を集めました。しかし、中国をはじめとする新興国経済が減速した2016年以降は、経済成長が伸び悩み、金利も低下傾向にあります。それでも、歴史的に先進国の中でも金利が高い傾向にあり、運用先としての人気は続いています。
高金利通貨といわれる国の多くは新興国であり、政治や経済において不安定さを抱える国も少なくありません。しかし、オーストラリアは政治・経済が安定している点もポイントと言えるでしょう。
鉄鉱石・石炭・金などの資源輸出が多いため、これらを消費する世界の国々の景気が上向くと、オーストラリア経済も上向きます。そのため、豪ドル相場の行方を見るうえでは、輸出が伸びているかどうかが重要な指標のひとつとなります。
とくに中国が最大の貿易相手国であるため、オーストラリア経済は中国の景気動向の影響を受けやすいのも特徴です。そのため中国の経済統計は、豪ドル相場にも大きく影響します。
原油・鉄鉱石・金など資源価格の変動も、豪ドル相場を動かす要因となります。商品市況の動きにも注意が必要です。
歴史的に先進国の中では金利が高い傾向にあるため、市場が安定しているときには金利のさやを狙った買いが入りやすく、上昇しやすい傾向があります。逆に市場が混乱してリスクを避けたいときには売られやすくなります。
このほか、中央銀行であるオーストラリア準備銀行 (RBA) 総裁などの金融当局者や、政府閣僚などから、為替水準に関する発言が度々あり、その内容が市場で注目されます。付加価値をつけにくい資源の輸出に経済が依存する構図だけに、当局者は商品市況だけではなく、為替水準にも目を光らせているのです。
豪ドルの値動きは、世界経済の動向に左右される傾向があります。BRICsなどの新興国が台頭し、米国経済も好調だった2006年から2007年にかけて、豪ドル / 円相場は1豪ドル=80円台から110円程度まで4割近く上昇しました。経済の面からみると、新興国経済の台頭を背景に資源輸出が大きく拡大し、経常黒字も増加しました。2008年9月にリーマン・ショックが発生すると、豪ドルは豪ドル=100円台から50円台へ急落しましたが、中国が4兆元 (約80兆円) 規模の大型景気対策を講じると、資源輸出の回復期待から豪ドルは反発へ転じました。こうした豪ドル高トレンドは2014年頃まで続きましたが、2015年に入ると中国経済の減速や急激な原油安 (商品市況安) を背景に豪ドル安となりました。新型ウイルス感染拡大の影響で一時的に1豪ドル=65円まで下落しましたが、足元は経済再開への機運から豪ドルは騰勢を強めており、2021年6月末時点で1豪ドル=85円前後で推移しています。
普通預金 | 定期預金 | ||||||
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お預入期間 | |||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
0.35 % | 円から | 10.00 % | 3.00 % | 3.00 % | 3.00 % | - | - |
外貨から | 0.40 % | 0.85 % | 1.30 % | 1.90 % | - | - |
※個人のお客さま向け 2022年07月07日現在
普通預金 | 0.35 % |
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3ヶ月 | 円から | 3.00 % |
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6ヶ月 | 円から | 3.00 % |
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1年 | 円から | 3.00 % |
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※個人のお客さま向け 2022年07月07日現在
中国製造業PMI:毎月1日ごろ
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