通貨の特徴と選び方
外貨預金のお預入れに当たっては、各通貨の特徴や傾向を理解することが大切です。
通貨選択の際の参考にしてください。
欧州は15~17世紀の大航海時代から第一次世界大戦にかけて世界の覇権を握っていましたが、二つの世界大戦によって経済が大きく疲弊し、米国に覇権の座を明け渡してしまいました。そこで欧州全体の経済統合を推し進め、米国に匹敵する経済体を確立することを目指してEU (欧州連合) を結成。EU域内の単一通貨を目指して1999年1月にユーロを導入しました。
導入当初は11か国からスタートしましたが、その後、旧ソ連邦構成国であるエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国、スロベニア、スロバキアなどの東欧諸国でも相次いで導入されました。加盟国は2020年6月末時点で19ヶ国に上ります。このほかブルガリア、ハンガリー、チェコ、ポーランド、ルーマニアなどの国々が導入の準備を進めています。
ユーロ導入国における金融政策の方針は、ECB (欧州中央銀行。本部は独フランクフルト) において、一元的に決定されます。現状の金融政策としては、域内の金融機関が中央銀行に預け入れる超過準備にマイナス金利を適用するなど、極めて緩和的な政策が行われています。
為替市場においてユーロの取引量は米ドルに次いで2位となっており、貿易や金融取引の決済通貨として、米ドルの代替となりうる数少ない通貨の1つとも言われています。実際、ユーロ導入直後は原油取引の決済などにおいて米ドルではなくユーロを使う国も増えました。しかし、2009年にギリシャで財政問題が発覚し、それがユーロ圏の重債務国の財政問題へ発展する過程において、ユーロの信認が低下したものの、現在は、その頃と比較すると、安定さを取り戻しているように見えます。ユーロ導入19ヶ国の中でも、経済規模の大きなドイツやフランスの影響力が強く、特にドイツの経済指標は、ユーロ相場の変動に大きな影響を与えます。ドイツやフランスの経済が好調ならユーロ相場も強含み、逆にこれらの国々の経済が停滞すると弱含む傾向があります。また、ユーロ導入国の金融政策は、ECBが一元的に運営している一方で財政政策は各国ごとで行われているため、財政と金融政策のバランスがとりにくいと言われています。ユーロ圏には、ドイツやフランスといった経済大国がある一方、ギリシャなどの財政問題国も混在しております。こうした国々の格差が通貨としての不安要素につながることもあります。
ユーロ相場は、地理的な関係から英ポンドとの連動性が高いと言われています。その英国では、2016年6月に行われた国民投票で、EU (欧州連合) から離脱することが選択され、ユーロは英ポンドとともに主要通貨に対して大きく下落しました。その後、メイ首相の下、英国のEU離脱の協議が行われ、ジョンソン政権下の2020年1月に正式に離脱しました。現在は、離脱後の関税協定などを協議中であり、交渉の内容、進捗状況によっては、EUやユーロ圏の経済への影響からユーロ相場の変動要因となる可能性があります。
2006年から2008年前半までのユーロ / 円相場は、日本に比べてユーロ圏の政策金利が高かったこと、米ドルの代替通貨として注目されたことから、ユーロ高・円安基調が続き、一時は1ユーロ=170円を目前に迫りました。しかし、2008年9月のリーマン・ショック時に、ドイツやフランスなどの欧州金融機関の信用不安が高まったことでユーロは急落、更にその後のギリシャ債務危機の発生などを受けて、2012年に1ユーロ=100円を割り込みました。2012年7月、IMF (国際通貨基金) 、EU、ECBのトロイカ体制によるギリシャ支援が決まると、ユーロ安はようやく終息を迎えました。その後、ECBによる量的緩和施策の導入 (2015年) 、英国が国民投票でEU離脱を選択 (2016年) といったユーロ安局面を乗り越え2017年末には1ユーロ=135円前後へユーロ高が進行したものの、現状では英国のEU離脱が難航していることやECBの“出口戦略”が遅れていることなどを背景にユーロ安となり、2020年5月末時点で1ユーロ=120円前後で推移しています。
普通預金 | 定期預金 | ||||||
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お預入期間 | |||||||
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | ||
0.001 % | 円から | - | 0.001 % | - | - | - | - |
外貨から | - | 0.001 % | - | - | - | - |
※個人のお客さま向け 2021年03月01日現在
普通預金 | 0.001 % |
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定期預金 | ||
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1ヶ月 | 円から | - |
外貨から | - | |
3ヶ月 | 円から | 0.001 % |
外貨から | 0.001 % | |
6ヶ月 | 円から | - |
外貨から | - | |
1年 | 円から | - |
外貨から | - | |
2年 | 円から | - |
外貨から | - | |
3年 | 円から | - |
外貨から | - |
※個人のお客さま向け 2021年03月01日現在
ユーロ圏:毎月上旬の日本時間19:00ごろ (夏時間は18:00ごろ)
ドイツ:毎月20日ごろの日本時間16:00ごろ (夏時間は15:00ごろ)
フランス:毎月下旬の日本時間16:45ごろ (夏時間は15:45ごろ)
ユーロ圏:毎月上旬の日本時間19:00ごろ (夏時間は18:00ごろ)
ドイツ:毎月20日ごろの日本時間16:00ごろ (夏時間は15:00ごろ)
フランス:毎月下旬の日本時間16:45ごろ (夏時間は15:45ごろ)
ユーロ圏:毎月上旬の日本時間19:00ごろ (夏時間は18:00ごろ)
ドイツ:毎月20日ごろの日本時間18:00ごろ (夏時間は17:00ごろ)
フランス:毎月下旬の日本時間15:00ごろ (夏時間は14:00ごろ)
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