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2018年12月19日

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今後の相場動向が気になるなら知っておきたい「日経平均VI」の読み解き方

今後の相場動向が気になるなら知っておきたい「日経平均VI」の読み解き方
(写真=Montri Nipitvittaya/Shutterstock.com)

投資判断を決める上で確認したい要素のひとつが、相場の方向性だ。今の相場が上昇相場なのか下落相場なのか、あるいは決まった範囲で株価が変動をするレンジ相場なのかといったトレンドを知らなければ相場に振り回されることになる。

日経平均全体の先行きを推測する上で参考となるのが、「日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)」と呼ばれる指数だ。

VIとは ?市場が期待する1カ月後の日経平均株価の変動の大きさが推測できる

日経平均VIは日本経済新聞社が算出する数値で、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ (ボラティリティ) を表したもの。ちなみに日経平均VIが考案されるうえで手本となったのが米VIX指数 (別名、恐怖指数) だ。

日経平均VIは、大阪取引所に上場している日経平均先物取引と日経平均オプション取引の価格をもとに算出しており、実際にこれらをトレードしている投資家たちが1カ月後の日経平均株価の変動率をどのように推測しているのかを示している。

一般的にこの数値が高ければ高いほど、日経平均がより大きく変動すると投資家たちが予想していることを意味する。また、日経平均株価の急落時には日経VIが急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向が見られる。

例えば、現在の日経平均株価が2万3,000円、日経VIが20のケースの場合、市場関係者はこの先1ヶ月において、日経平均株価が20%の値幅 (1万8,000円~2万7,600円) で変動すると予想していると判断できる。

過去、日経VIが急騰したのはどのような局面 ?

日本経済新聞社の指数公式サイト『日経プロフィル』が公開している、日経平均ボラティリティー・インデックスのデータから過去の推移を確認できる。このデータと、日経平均株価の推移を見比べると、日経平均が大きく変動する局面では日経平均VIも急上昇していることがわかる。例えば、リーマンショックが起こった2008年10月高値は「92.03」 (同、月次データより) 、東日本大震災が起こった2011年3月高値は「69.88」 (同) と急騰している。

直近では、2018年2月9日に日経VIが36.05 (終値) の高値を付けている。2018年2月6日に前夜の米国株大幅下落を受けて日経平均株価が取引時間中に一時1600円超下げた局面と重なる。その直前まで20ポイントを大きく割り込んでいた日経平均VIが40ポイントに迫る勢いで急上昇を遂げた。その後も日経平均は下げ基調で推移したが、2018年3月26日に2万347円の年初来安値をつけるまでの間に、日経平均VIは次第に低下傾向を示しており、「そろそろ底打ちするのではないか ?」といった投資家の心理状況を読み取る材料になる。

このように日経VIの過去の大きな変動要因や節目を振り返ることで、今後のシナリオを立てる際の参考になるだろう。軽い調整で済みそうなのか、一波乱がありそうなのか、あるいはその中間のいずれになるのかを推測する材料にもなりうる。

もちろん、こうした指標はあくまで判断材料の一つにすぎない。投資家の予想を反映した数値であるだけに、日経平均VIが上昇すれば確実に相場が大きく動くとは限らないが、過去の推移を分析することで傾向が分かり、予想を立てるうえで役立てることはできるはずだ。

日経VIを活用して日経平均株価の予想に挑戦

大和ネクスト銀行では、将来の特定時点における日経平均株価や為替レートを予想し、的中すると賞金やボーナス金利がプレゼントされる「懸賞定期預金」を実施している。
予想の参考に様々な指標やここでご紹介した日経VIを活用するなどして、相場の変動と予想の結果を楽しみにしながら資産運用をしてみてはいかがだろうか。

(提供:株式会社ZUU)

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