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2022年11月24日

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運転免許の自主返納で
生活はどう変わる ?

年齢を重ねて車の運転に不安を感じるようになると、運転免許の自主返納を考え始める方も多いのではないでしょうか。いざ運転免許を返納すると決めても、生活がどう変化するのか、そもそも返納するにはどうすればいいのかなど、さまざまな疑問があると思います。
そこで、運転免許を自主返納した後の生活の変化をはじめ、返納者が利用できる制度、自主返納の手順について解説します。

はじめに
運転免許の自主返納を
考えるきっかけは ?

きっかけ 「高齢ドライバーによる事故」が返納を考えるきっかけの1つ。

近年、高齢ドライバーによる交通事故がたびたび報道されるようになり、社会的な課題として捉えられるようになりました。ハンドルの操作ミスやブレーキとアクセルの踏み間違えなど、事故原因はさまざまですが、中でも最も多いのは「安全不確認」です。運転中の危険に気づかなかったり発見が遅れたりすることで、重大事故につながるケースがあります。

参照 : 防ごう ! 高齢者の交通事故 ! |警視庁
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/koreisha/koreijiko.html

一般的に加齢によって判断能力や認知能力が低下するため、運転技術に自信がある方であっても、注意力の低下で思わぬ事故を起こす危険性は高まります。

現在、自動車が生活に必要不可欠でない、またはバスやタクシー、家族の運転など代替できる交通手段があるのであれば、運転免許の自主返納を検討してはいかがでしょうか ? 実際に免許を自主返納した1,000人に対し、返納したきっかけについてアンケートをとったところ、「運転していなかった」「運転する必要がなくなった」といった方が多くいました。また、「高齢者による重大事故のニュースを耳にした」も上位となっており、運転のリスクを意識したときが免許の返納を検討するよいタイミングともいえます。

参照 : 「高齢者の運転免許の返納者の実態と意識」 (2021年) についての主な調査結果 (抜粋) |MS&ADインターリスク総研
https://www.irric.co.jp/topics/press/2021/0927_02.php

年齢を重ねてきたら、運転免許の自主返納について早めに考えておくと安心です。

その1
運転免許を返納すると、
生活にどんな影響がある ?

生活への影響 車の維持費削減や、
運動量の増加などの変化も。

自主返納に関心があっても、「運転免許がなくなると生活に困るのでは」と不安に感じている方も多いはず。確かに車の運転ができないことによる不便さは生じますが、自主返納によって生活に良い変化が起きた例もあります。

自主返納した1,000人に対するアンケートで、返納してよかったことを聞いたところ、「事故を起こす心配がなくなった」のほか、約4割の方が「車の維持費などの移動にかかる費用が安くなった」と回答しています。

車は税金や保険料、メンテナンス費、車検代などで、1ヶ月あたり数万円、年間数十万円の維持費がかかります。電車やバス、タクシーなど他の交通手段に代替可能であれば、免許の自主返納とともに自家用車を処分することで、毎月の維持費が不要になり、今後の生活に余裕が持てるはずです。

参照 : 「高齢者の運転免許の返納者の実態と意識」 (2021年) についての主な調査結果 (抜粋) |MS&ADインターリスク総研
https://www.irric.co.jp/topics/press/2021/0927_02.php

またアンケートの中で、約2割の方が返納後は「運動量が増えて健康になった」と回答しています。自家用車があると、徒歩で行ける距離でもつい車を利用してしまうことが少なくありません。運転免許の自主返納によって身体を動かす機会が増えれば、健康的な生活が送れる期間である健康寿命が伸びることが期待できます。
徒歩で行くには遠いと感じる場所は、自転車を利用してもいいでしょう。最近では、必要なタイミングで自転車をレンタルできるシェアサイクルの設置場所が増えており、自転車を持っていない方でも気軽に利用できます。

その2
免許自主返納者が利用できる
3つの制度

利用できる制度 加盟店での特典利用や、
車の買取金額アップなど。

運転免許の自主返納をした方が利用できる、主な制度を3つご紹介します。

(1) 加盟店で特典が利用できる
原則として65歳以上の方が運転免許を自主返納すると、高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟店の特典を利用することができます。タクシー・バス運行会社や、百貨店、ホテル、眼鏡店、家電量販店など、さまざまな店舗の割引特典などが用意されています。
※加盟店の詳細はこちら
高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧|警視庁
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/koreisha/shomeisho/support.html

特典を利用するには、返納した日から過去5年間の運転経歴を証明する「運転経歴証明書」、もしくは「運転経歴証明書交付済シール」付きのマイナンバーカードを提示する必要があります。運転経歴証明書は、運転免許の自主返納と同時に申請可能です。自主返納の手順は「その3 意外と簡単 ! 運転免許の自主返納の手順」 をご覧ください。
(2) 身分証明書として利用できる「運転経歴証明書」
自主返納後に取得できる運転経歴証明書は、運転免許証と同様に身分証明書として利用できます。運転経歴証明書は有効期限がないため、更新手続きを行う必要がありません。運転免許証を主に身分証明書として利用している方は、返納時に運転経歴証明書も一緒に申請するといいでしょう。
(3) 車の買取価格が高くなる場合も
中古車買取業者によっては、運転経歴証明書を提示することで買取金額が上乗せされる場合もあります。運転免許の自主返納を検討していて、自動車を保有している方は、運転経歴証明書を取得してから買取業者を探すのがおすすめです。

その3
意外と簡単 !
運転免許の自主返納の手順

自主返納 お住まいの地域の警察署や
免許センターで申請できます。

運転免許の自主返納は、およそ3ステップで完了します。返納後に身分証明書などとして利用できる運転経歴証明書の交付申請も、同時に行うことが可能です。

自主返納の手順

(1) 返納を申請
お住まいの地域の警察署または運転免許更新センターや運転免許試験場へ行き、申請書に必要事項を記入します。
(2) 運転免許証を提出 (必要な方は運転経歴証明書の交付申請)
申請者本人の運転免許証を提出します。同時に運転経歴証明書の交付申請をする場合は、交付申請書の記入と申請用写真1枚、手数料 (2022年11月現在は1,100円) を用意してください。
※免許返納のみ行う場合、手数料は無料です。
(3) (申請者のみ) 運転経歴証明書の交付
申請から2週間〜1ヶ月ほどで、運転経歴証明書が申請場所で交付されます。有料で郵送での受け取りが可能な場合も。交付時期や受け取り方法の詳細を知りたい場合は、申請先に問い合わせましょう。
※代理人による申請の場合
本人が申請窓口に行くことが難しい場合、家族などの代理人による申請が可能です。
その場合、申請書や本人の運転免許証のほか、委任状と代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるものが必要です。委任状は、各自治体の警察のホームページから確認できます。
(例) :東京都の委任状見本:
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/koshin/jisyu_hennou/henno_kofu.files/ininjo.pdf

運転免許の自主返納は「運転できずに不便」といったネガティブなイメージが先行しがちですが、「車の維持費を節約できる」「運動量が増えて健康になる」「加盟店の特典を利用可能」といったメリットもあります。ライフステージは年齢とともに必ず変化します。ご自身の状況や生活スタイルなどを客観的に把握し、早いうちから運転免許の自主返納について検討し始めると安心でしょう。
資産運用も同様に、状況の変化に合わせて適宜見直し、将来のために準備することが重要です。大和ネクスト銀行の外貨預金は、取り扱う通貨の種類が豊富で、いつでも好金利。また便利な公式アプリ「大和ネクスト銀行スマートフォンアプリ」を利用すれば、資産運用による預金残高の確認や、振込振替などが簡単に行えます。ライフステージにあった生活を送るためにも、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか ?

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