おすすめコラム
  • はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
  • LINEで送るLINEで送る

ふるさと納税はWeb
サービスを活用しよう~申し込みから税金の控除まで~

あなたは「ふるさと納税」を利用したことがありますか ?

ふるさと納税とは、出身地や応援したい地域に寄付ができる制度です。寄付を行うと税金の控除や返礼品がもらえるなどのメリットがある一方で、利用方法や税金の控除申請が難しいと感じて、利用をためらう方もいるようです。実は、Webを活用したり、特定の条件を理解したりすれば、より手軽に取り組めることをご存じでしょうか。

今回はふるさと納税のメリットや申し込み方法、便利なWebサービスについてご紹介します。

はじめに
ふるさと納税とは ?

ふるさと納税 応援したい全国の自治体に
寄付できる制度です。

ふるさと納税とは、全国の都道府県や市町村に寄付できる仕組み。名称には「納税」と入っていますが、実態は任意の寄付です。
寄付する地域は自由に選べます。出身地や住んでいる地域をはじめ、一度も行ったことのない場所でも構いません。寄付先の自治体によって、寄付金の使途を指定できるのも特徴の1つです。

その1
ふるさと納税のメリットは ?

メリット 税金の控除が受けられるほか、
返礼品がもらえる場合も。

ふるさと納税を活用すると、主に3つのメリットがあります。

(1) 税金の控除が受けられる

参照 : ふるさと納税ポータルサイト|総務省
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/furusato/mechanism/deduction.html

ふるさと納税では、寄付金額から2,000円を除いた部分について、税金の控除が受けられます。寄付した年の所得税と、翌年度の住民税から控除されるため、実質的に自己負担額2,000円で寄付ができる、というわけです。
なお控除の上限額は、個人の収入や家族構成によって異なります。寄付前に、ふるさと納税サイトの「控除シミュレーション」などで確認しておきましょう。

(例) 控除シミュレーション|ふるなび
https://furunavi.jp/deduction.aspx

(2) 返礼品がもらえる場合がある
多くの自治体では、その地域の名産品などを寄付に対する返礼品としています。返礼品には、肉・魚介類やフルーツなどの食料品をはじめ、雑貨、工芸品、宿泊券とさまざまな種類があります。中には「墓の清掃代行」や「家事代行」など、珍しい返礼品がある自治体も。
各地域の返礼品は、自治体のホームページをはじめ、ふるさと納税ポータルサイトなどで確認できます。

ふるさと納税の返礼品 (一例)

  • オホーツク産ホタテ1kg (北海道紋別市) ……寄付金額1万円以上
  • 有田みかん「風のしるし」10kg (和歌山県有田市) ……寄付金額8,000円以上
  • お墓掃除代行サービス (長崎県長与町) ……寄付金額1万円以上
  • 家事代行お試しセット 水まわりリセットお掃除+月2回 (千葉県柏市) …寄付金額20万円以上

※時期によって申し込めない場合もあります。

(2021年11月現在)

(3) 寄付金の使途を指定できる
自治体によって、寄付金の使途を指定できます。例えば子育て支援や環境保全、災害支援、医療対策支援など、自治体によって多種多様にあります。
寄付金の活用状況は、ふるさと納税の寄付先として選んだ自治体のホームページなどで確認できます。

その2
ふるさと納税の申し込み方法

申し込み方法 控除上限額を調べた上で申し込み。
寄付金控除の手続きを忘れずに。

ふるさと納税は、申し込み方法が面倒というイメージがあるかもしれません。しかしWebを活用すれば、寄付手続きや控除上限額の確認などは、より簡単にできます。
ここでは、主にWebを活用した申し込み手順を紹介します。

(1) 控除上限額を調べる
控除を受けられる寄付金には上限があります。上限額は家族構成や年収により異なるので、確認してから寄付金額を決めましょう。
おおよその控除上限額は、以下のようなWebサイトで簡単に調べられます。より正確な金額を知りたい場合は、手元に源泉徴収票または確定申告書を用意してください。
なお実際に控除された金額は、住民税決定通知書の摘要欄などに記載されます。

(例) 控除シミュレーション|ふるなび
https://furunavi.jp/deduction.aspx

(2) Webで寄付する自治体を決めて寄付する
ふるさと納税サイトなどを利用し、寄付する自治体や返礼品を選びます。寄付は1年中可能ですが、税金の控除を受ける際の申請には期限があります。
控除の申請方法は2種類です。「確定申告」は原則翌年の3月15日まで、郵送で申請手続きできる「ワンストップ特例制度」は、寄付した翌年の1月10日 (必着) までの申請となります。詳しくは「 (4) 税金控除の手続きを行う」もご確認ください。

(例) 2021年10月に寄付した場合の申請期日

  • 確定申告…2022年2月16日から3月15日まで ※災害等によって延長あり
  • ワンストップ特例制度…2022年1月10日 (必着) まで
(3) 返礼品や「寄附金受領証明書」が届く
寄付した自治体から、返礼品や「寄附金受領証明書」が届きます (※寄付内容によって返礼品がない場合もあります) 。寄付を証明する「寄附金受領証明書」は、税金控除を受けるために必要な書類です。なくさずに保管してください。
なお一部のWebサイトでは、複数の自治体から届く「寄附金受領証明書」を1枚にまとめられるサービスが利用できます。手続きの手間を減らせるので、気になる方はぜひお試しを。

(例)
ふるさと納税 「寄付金控除に関する証明書」発行・発送サービス|さとふる
https://www.satofull.jp/static/kifukin_shomei.php

2021年の寄付分から、ふるさとチョイスでふるさと納税をすると確定申告が楽になります|ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/2022_tax_return

(4) 税金控除の手続きを行う
寄付金の税金控除を受けるには、「ワンストップ特例制度」か「確定申告」のどちらかで申請手続きを行う必要があります。
ワンストップ
特例制度
確定申告
概要 ふるさと納税を行う際に申請すると確定申告が不要になる制度 確定申告書や「寄附金受領証明書」などを税務署に提出する方法
必要な
手続き
  • 申請書と本人確認書類を各寄付先自治体に提出
  • 申請手段は郵送
  • 確定申告書類と寄附金受領証明書を税務署に提出
  • 申告手段は税務署に直接提出、郵送、Web申請 (e-Tax)
申請期限 寄付をした翌年の1月10日必着 寄付をした翌年の確定申告期間
(例年2月16日~3月15日頃)
注意点
  • もともと確定申告をする必要のない給与所得者等が対象
  • 年間寄付先5自治体以内
  • 申し込みごとに自治体へ申請書を送る必要あり
3月は申請者が混み合う可能性あり
● ワンストップ特例制度
寄付の際に申請すれば、確定申告の手間なく控除申請ができます。申請方法は寄付時にワンストップ特例制度の利用を選択した後、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に必要事項を記入して、本人確認書類とともに自治体に郵送するだけ。申請書は自治体からもらうほか、総務省のホームページからダウンロード可能です。
なおワンストップ特例制度は、以下の申請条件があります。該当しない方は、確定申告で申請してください。
  • もともと確定申告が必要ない給与所得者
  • 1年間の寄付先が5自治体以内 (※1つの自治体に複数回寄付をした場合は1自治体として扱われます)
  • 申し込みごとに自治体へ申請書の郵送
● 確定申告
税務署に、確定申告書と対象期間の「寄附金受領証明書」等を提出する方法です。申請方法は、税務署に直接提出するほか、郵送やWeb申請 (e-Tax) から選べます。
申請期間は、原則例年2月16日から3月15日までです。「ワンストップ特例制度」に比べて申請期日に余裕がありますが、特に3月は税務署の窓口が混雑するため注意が必要です。

その3
主なふるさと納税サービス

ふるさと納税サービス 全国の自治体に寄付できる
ポータルサイトがおすすめ。

全国の自治体に寄付できるポータルサイトであれば、返礼品や寄付金の使途などから寄付先を選べます。ここでは便利なWebサービスを5つ紹介します。

サービス名 特徴
ふるさと
チョイス
  • 全国1,788自治体、37万点以上の返礼品が掲載
  • 返礼品に対する口コミ多数
  • 複数の「寄附金受領証明書」を1枚にまとめられる
楽天
ふるさと納税
  • 通販サイト「楽天市場」と同じ手順で寄付できる
  • 寄付金100円につき1ポイント (楽天ポイント) 付与
  • 貯まったポイントは楽天市場で使える
ふるさと納税
ガイド
  • 主要な12個のポータルサイトをまとめて検索できる比較サイト
  • 各サイトのポイント還元率や掲載数などをランキング形式で確認できる
三越伊勢丹
ふるさと納税
  • 全国に展開する百貨店のバイヤーが返礼品を厳選
  • 百貨店の店頭で申し込み方法などをスタッフに質問できる
ANAの
ふるさと納税
  • ANAマイレージクラブ会員なら、寄付金100円につき1マイルが貯まる
  • さらにANAのクレジットカードで寄付すると、最大2.5倍のマイルが貯まる

(2021年11月現在)

● ふるさとチョイス
全国1,788自治体、37万点以上の返礼品が掲載されており、掲載数No.1の総合サイトです。返礼品に対する口コミも多く掲載されており、評価の高い返礼品を選べます。
クレジットカード番号をサイト上に登録しておくと、およそ2クリックで手軽に寄付できます。他にも銀行振込やコンビニ決済など、多数の支払い方法を利用可能です。
また複数の「寄附金受領証明書」を1枚にまとめられるサービスも提供されており、確定申告などの手間を軽減できます。
● 楽天ふるさと納税
通販サイト「楽天市場」をよく利用する方なら、「楽天ふるさと納税」が便利です。楽天市場での買い物と同じ手順で寄付先を選択できます。サイト上に購入者情報を登録している方であれば、氏名や住所などを入力する手間がかかりません。
また寄付金100円につき1ポイント (楽天ポイント) 付与されるのもメリットの1つ。貯まった楽天ポイントは、通常の買い物にも利用できます。
● ふるさと納税ガイド
主要な12個のポータルサイトをまとめて検索できる比較サイトです。「ふるなび」「さとふる」など複数のサイトに掲載されている返礼品などを一括で検索できるため、多くの寄付先から選びたい方にぴったりです。
各サイトのポイント還元率や掲載数などを比較したランキングも紹介しており、自分に合うポータルサイトを探すのにも役立ちます。
● 三越伊勢丹ふるさと納税
返礼品をセレクトしたのは百貨店のバイヤー。他のポータルサイトに比べて掲載数は少なめですが、全国から選びぬいたこだわりの返礼品を選べます。
時期次第では、百貨店の店頭で申し込み方法などをスタッフに直接質問できることも。ふるさと納税に対して不安や疑問がある方におすすめです。
● ANAのふるさと納税
航空会社ANAが運営するWebサイト。ANAマイレージクラブ会員の場合、寄付金100円につき1マイルが貯まります。貯まったマイルはANAの特典航空券に交換可能です。
さらにANAのクレジットカードを使って寄付すると、最大2.5倍のマイルが貯まります。カードのポイントはマイルに交換できるため、普段ANAのカードを使っている方に最適なサービスです。

ふるさと納税は、寄付を通じて自治体を応援したり、地域の返礼品がもらえたりする制度です。
実は、大切な資産を活用して応援する方法は、寄付だけでなく預金という手段もあります。大和ネクスト銀行が提供する「えらべる預金」であれば、預金するだけで預金者が自己負担することなく応援ができます。
えらべる預金「応援定期預金」はお預入れいただいた預金残高に応じて、がんばる人や団体に大和ネクスト銀行が寄付を行います。えらべる預金「プレゼント定期預金」は、預金の金利に加えてプレゼントがもらえます。こちらもふるさと納税の返礼品のように、プレゼントがもらえる楽しみがある定期預金です。
どちらも簡単な手続きで、気軽に始められます。ぜひ大和ネクスト銀行のサービスを利用してみませんか ?

※応援定期預金は寄付控除は受けられません。

この記事をシェアする

  • はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
  • LINEで送るLINEで送る