総務省による令和元年版情報通信白書では、日本におけるスマートフォンの端末保有割合 (個人) は、2018年に64.7%となり、「携帯電話・PHS (スマートフォンを除く) 」の割合 (26.3%) より38.4ポイントも高い結果となっています。
このようにスマートフォンを使う人がどんどん増えてはいますが、まだガラケー (フィーチャーフォン) を使っていて、スマートフォンへの乗り換えに踏ん切りが付かない人もいらっしゃるでしょう。もしくは、スマートフォンに変えてはみたものの、うまく使えていないという人もいるかもしれません。
そのような人は、今回紹介するような誤解をしていないか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。今回はスマートフォンの誤解7選として、誤解しがちな内容と、本当はどうなのか ? というところをご紹介します。
スマートフォンを使いこなせるようになれば、オトクなキャンペーン情報や金利の動きもタイムリーにキャッチできるようになります。大和ネクスト銀行では大切なお金に関する情報や、役に立つマネーコラムを随時公開し、資産形成におけるベストパートナーとして、お客さまのより豊かな人生を実現するためのお手伝いをしていきます。
最近よく話題になる、5Gという言葉をご存じでしょうか。これは第5世代の移動通信システムということ。これから発売されるスマートフォンは、5G対応の機種が多くなってくるはずです。一方で、3G (第3世代の移動通信システム) の提供は、大手キャリア (自前の通信回線を持つ携帯電話会社を今回は指します) 各社が終了予定だと発表しています。3Gを採用していた古いガラケーは、この3Gサービス終了と共に使えなくなります。現在は4Gのガラケーも販売されていますが、古い端末が使えなくなっていくのであればこの際スマートフォンにと考える人も多いでしょう。
このような差し迫った事情はもちろん、進むキャッシュレス化、LINEなどアプリを使ったコミュニケーション手段の浸透などで、シニア世代もスマートフォンに興味を持ち始め、周りが始めたことに背中を押されるなどして、ガラケーからスマートフォンに乗り換える人が増えているものと思われます。
スマートフォンへの乗り換えをためらう理由のひとつとしてよく挙がるのが、スマートフォンにかかる費用の高さ。月額料金がガラケーよりも高いというイメージもあるでしょうし、10万円近い最新機種の広告などを目にしてその値段に驚くこともあるでしょう。
実際、プランによってはガラケーよりも基本料金が高くなるケースはあるものの、格安スマホにする、通話はLINEなどの無料通話を利用するといった工夫をすれば、むしろガラケーのときより月にかかる料金を抑えられる可能性もあります。
端末は、スマートフォンの中でも少し古かったり性能を絞った機種でも、十分に使えるものがほとんど。お試し感覚で買える低価格な端末もたくさんあります。
料金の種類 | スマートフォンで節約する方法例 |
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端末料金 |
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月額料金 |
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通話料金 |
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たくさん機能があるので難しいと思われがちなスマートフォンですが、基本的な操作は簡単です。タップ (画面を指で軽くたたく) とスワイプ (指で軽くはらう) さえできれば、大抵のアプリは使えるでしょう。文字の入力は、自分の使いやすい入力方式に変更もできます。
それでも操作が難しそうという人は、シンプルスマホ、かんたんスマホといった端末を選ぶのもありです。文字が大きく表示されたり、必要なアプリ、機能だけに絞られていたり、主な連絡先が画面に表示されたりと、スマホ初心者が安心して使えるスマートフォンが各社から販売されています。
「格安」と付くように、大手キャリアとの契約よりも料金設定が安めの格安スマホ (※) 。
安い分、できることが少なくなるのでは ? と思われるかもしれませんが、回線自体は大手キャリアのものが使われており、大手キャリアで契約したスマートフォンでできることは、格安スマホでも基本的にはできると考えていいでしょう。
大手キャリアでの契約が自分でできたのなら、格安スマホの契約もそう難しいものではなく、むしろ大手キャリアに比べて料金設計がシンプルな分、契約は簡単に済む傾向にあります。全国に店舗を持つサービス会社もあり、店頭では初期設定も行ってくれます (設定は一部有料な場合もあります ) 。
スマートフォンで通販サイトを利用するなら、クレジットカードや電子マネーの使用が便利です。キャッシュレス決済にもスマートフォンが便利に使えますし、銀行の預金管理もスマートフォンで行えます。
でも、クレジットカードや口座情報の登録はちょっと怖い……と考える人もいるでしょう。
まず、今閲覧しているサイトで大切な情報を送信して大丈夫かを判断するための、簡単な方法を覚えておきましょう。それは、ブラウザーの上部、URL (サイトのアドレス) に鍵マークが付いているかどうか。これはSSL (※) 対応の有無を示しています。
また、金融機関は通信方法のほかにも様々なセキュリティ対策を行っているので、利用する会社のセキュリティページを確認してみるのも有効でしょう。
たとえば、大和ネクスト銀行で行っているセキュリティ対策は以下のページから確認することができます。
その他スマートフォンならではのセキュリティ上の注意点は、内閣サイバーセキュリティセンターの以下ページなどを確認しておきましょう。
なお、銀行の不正送金や、クレジットカードの不正使用は、ケースによってレベルは異なるものの補償制度があります。利用する会社の補償制度についても、調べてから利用すると安心です。ただし、不正使用があったことに、自分で気付く必要があります。ウェブや紙の明細を定期的にチェックしたり、クレジットカードが使用されたらメールやアプリのプッシュ通知で連絡してくれるような機能を活用するなどしてみましょう。
フリマサービスで有名なメルカリは、累計取引件数5億件を突破 (2019年9月、株式会社メルカリのプレスリリースより) するほど利用者数が多くなっています。自分も始めてみようかなと考えたとき、見ず知らずの個人から買うのはちょっと怖い、個人情報を悪用されないかと心配な人もいるでしょう。
個人間の取引は、住所や連絡先をやりとりして商品の授受を行うケースもあり、取引に慎重になることは大切ですが、実は取引相手に個人情報を伝えなくて済む、匿名配送という選択肢も選べるようになっています。
コンビニエンスストアや郵便局などに荷物を持って行き、取引ごとに発行されたQRコードなどを提示の上発送すれば、運送会社が専用の機械でコードから購入者の住所を読み取って配送できるという仕組みです。
メルカリ | 「メルカリ便」を選べば匿名配送可
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ラクマ | 「かんたんラクマパック (日本郵便) 」を選べば匿名配送可
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PayPayフリマ | 匿名配送のみ |
カメラ性能の良さを謳ったスマートフォンは多く、スマートフォンに変えたら写真や動画をたくさん撮ってみたいと考える方もいるでしょう。でも画質が良いだけに、すぐスマートフォンの容量がいっぱいになって保存できなくなってしまうのではと、控えめにしか撮影しない人もいるかもしれません。
しかし、ほとんどのスマートフォンは端末自体に十分な容量があり、多くのデータを保存できるようになっています。超高画質モードにして写真撮影を繰り返したり、長時間の動画を撮って保存したりしない限り、すぐにいっぱいになることはほぼないでしょう。
いっぱいになってしまったとしても、パソコンや、スマートフォンに挿入したSDカード (挿入できない機種もあります) に移し変えることができますし、インターネット上に動画や画像を保存できるクラウドサービスを利用する方法もあります。
保存方法の 種類 |
特徴や注意点 |
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端末 (スマートフォン) に 保存 |
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SDカードに 保存 |
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クラウドに 保存 |
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スマートフォンは契約プランによって月当たりに使えるデータ通信量が決まっており、超えると通信速度制限が発生します。動画は容量制限に引っ掛かりやすいので見るのを避けた方がいいかな、と思う人もいらっしゃるでしょう。
1時間~3時間程度の動画で、1GB程度の容量が必要なので、2GB程度の契約プランだと長時間の動画を見るのは厳しいと考えられるかもしれません。ただ、動画配信サービスはスマートフォン閲覧用に、データ通信量を抑えた閲覧モードなども用意しており、どのモードで見るかによっても通信量は大きく異なってきます。
また、スマートフォンの回線とは別に家でインターネットの契約があり、Wi-Fiの設定が可能であれば、スマートフォンをWi-Fiに接続することで、データ通信量を気にせず動画を見ることができます。家の中でWi-Fiを使って動画をあらかじめダウンロードしておいて外出先で閲覧することも、サービスによっては可能です (ダウンロード済みの動画を見る場合にはデータ通信量は基本的には発生しません) 。スマートフォンを買ったら、まずWi-Fiの設定をするのがおすすめです。
以上、スマートフォンに関する7つの誤解と実態をご紹介しました。
スマートフォンの利用にあたっては、今までと勝手が違うため、お金、操作方法、セキュリティ、容量などに関する懸念点がどうしても出てきますが、それぞれ対応方法もあるので、色々と調べてみると安心して使えるようになるものです。
ただし、見たことのない画面が出てきた、変な通知が届いたなど、怪しいと感じたら慎重に対処することが大切です。わからないことがあったら、周りの詳しい人や、購入した店舗、サポートセンターなどにも相談してみましょう。
大和ネクスト銀行も、スマートフォンがあれば外出先でも色々なサービスがご利用いただけます。
いくつか活用例をご紹介しましょう。
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