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2017年1月18日

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入会金「数百万円」 ? 会員制高級人間ドックはここが凄い

高級人間ドック
(写真=PIXTA)

世界でもトップクラスの平均寿命を誇る日本だが、長生きのためには普段からの健康管理とともに、定期的な検査が重要になってくる。40代から80代の死亡原因の上位にあがる「がん」は、診断された際には病状が進んだ深刻なケースも珍しくない。

最近では、芸能人が闘病生活をブログで報告する例もあり、より身近な問題として捉えている人も多いだろう。特に「がん」は、早期発見が重要になるため、人間ドックなどの定期健診が推奨されている。最近では、ホテルに宿泊して前後の日に健診を受けられるサービスが登場するなど、高級人間ドック市場が富裕層を中心に話題となっている。

一人ひとりに合ったきめ細かいサービス

会社員であれば、勤務先が労働安全衛生法に基づいて実施する、年に1回の健康診断を受けているだろう。診断の内容は胸部エックス線、血圧測定、血糖検査、心電図検査などが主な項目だ。この検査で「がん」や心疾患などを発見できるケースもあるが、人間ドックはさらに食道・胃部・十二指腸のエックス線や腹部の超音波検査など、細部にわたって病気が潜んでいないかチェックする。NPO法人日本人間ドック健診協会によると、人間ドックの全国平均費用は、日帰りで4万3,539円、1泊2日で6万7,964円である。脳ドックや肺ドック、婦人科系の健診をするレディースドックなどもある。一方、富裕層向けの会員制人間ドックは、入会金を支払い、プライベートドクターがつくのが主な特徴だ。こうしたサービスを展開する主な事業主を3つ紹介しよう。

1. グランドハイメディック倶楽部
リゾート地山中湖畔で総合医療メディカルサポート倶楽部としてスタートし、東大病院・京大病院と連携する拠点を設立するなど、さまざまなニーズに応える質の高い検診を提供している。女性をターゲットとして東京ミッドタウン、東京ベイ、大阪、名古屋にも拠点を設立している。

先進がん治療施設の紹介やアンチエイジングサポートなど、看護師資格を持つ医療コンシェルジェを配置し、会員のサポートにあたる。入会金243万円、年会費54万円 (いずれも税込み) で、会員資格は15年。
グランドハイメディック倶楽部HPhttp://www.himedic.jp/index.html

2. セコム健康くらぶ
ホームセキュリティ大手のセコムが運営する会員制の健康管理クラブだ。提携する「医療法人社団 あんしん会 四谷メディカルキューブ」では、各会員に主治医を選任し、人間ドックでの検査、専門医療機関の紹介までトータルサポートを実施している。

小さながん発見に効果的な「マルチスライス‐CT」や、高精度のがん診断機器「PET/CT」検査が人間ドックに含まれる。ほかにも、院内のレストランには、フレンチの巨匠・三國清三シェフがプロデュースした病院食 (マンスール食) を提供するなど施設内の設備も充実。入会金は個人会員で216万円、年会費54万円 (いずれも税込み) 。
セコム健康くらぶHPhttp://medical.secom.co.jp/prevent/kenko/

3. 山王メディカルクラブ
芸能人や著名人からの信頼も厚い山王病院が展開する、系列の健康管理クラブ。会員は日帰り人間ドック特別コースか1泊2日の人間ドック、定期健康診断を年に1回ずつ受診する。18歳未満の家族なら、一部サービスを一緒に利用することができる。会員のプライバシーにも配慮した特別診察室を完備し、地下駐車場から直通エレベーターで診察室へのアクセスが可能だ。入会金、年会費ともに公開していない。
山王メディカルクラブHPhttp://www.sannoclc.or.jp/hospital/club/

人気殺到で新規会員募集終了

一人ひとりに合ったきめ細かいサービスを受けられるので、健康への投資として富裕層の間で支持を得ている。東京ミッドタウンクリニック会員制医療サービス「プライベートドクター」は、人間ドックに加え、美肌カウンセリング、デンタルチェックなどのサービスも手掛けるが、すでに募集定員に到達し、新規会員の募集を一旦終了としている。

日本人の2人に1人が「がん」になり、3人に1人が「がん」で死亡するといわれる時代。国立がん研究センターによると、2014年に膵臓がんと診断された場合、43.3%の患者が5段階のレベルで、最も深刻なステージまでがんが進行していたことが明らかになった。こうした現状からも、人間ドックなどの定期健診などでの早期発見がますます重要になる。今後さらに会員制高級人間ドックは注目を集めていきそうだ。

(提供:株式会社ZUU)

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