ストラテジストの
「こうなるんじゃないの!?」

大和証券の人気ストラテジストがズバッと予想!

2021226日(金)
米ドル/円レート予想

107.20

【予想日までの想定レンジ】

103.50円 ~ 110.00

主なイベント

2020年

12月10日(木)
ECB理事会 ←緩和策拡大が見込まれている。またユーロ高懸念が出てくるかどうかが警戒されている。
12月15日(火)~16日(水)
米FOMC ←筆者は現段階で政策の変更は予想していない。

2021年

1月5日(火)
米ジョージア州連邦上院選決選投票(2議席)→民主党が2議席とも奪取できれば、米上院は、民主党50 vs. 共和党50
1月20日(水)
米大統領就任式←トランプ氏の居座り警戒(選挙結果が連邦最高裁までもつれるのか?)

【その他】

  • COVID-19ワクチンの緊急使用許可(EUA)申請の認可(モデルナ、ファイザー)
  • 英・EU通商交渉の行方(Hard Brexit or Soft Brexit)
  • (特殊案件(M&A))
  • 7&i HDの米スピードウェイ買収(210億ドル)、いすゞ自動車のスウェーデンUDトラック買収(2500憶円)、NECのスイス・アバロックG買収(2360憶円)、ソニーの米アニメ配信クランチロール買収(1000億円強)

机上の空論、砂上の楼閣
(Daveの私見)

ワクチン認可で、来春からの円高論者・景気ネガティブ論者の見通しドッテン上方修正期待

2020年11月30日(月)

大和証券 金融市場調査部
今泉 光雄

大和証券チーフ為替ストラテジスト。1992年から為替市場業務に携わり、NY駐在などを経て、2014年夏から新たに為替チームを立ち上げ現職。

筆者の2020年のドル円の見通し(円安見通し)は大きくはずれてしまいました(2020年筆者予想1ドル115円方向)。はずれた理由ははっきりしています。
①原油先物価格の大幅下落(日本の輸入金額の大幅減少)
②日本の輸出企業の工場稼働停止(過去の輸出で稼いだ外貨を外貨のまま保有していた分の取り崩し)
③ソフトバンクの資産売却プログラム(外貨建て資産の売却⇒円買い)
以上の3つが理由です。

・筆者はCOVID-19パンデミックを予想していなかったため、①と②は想定外でした。ただ、裏を返せば、ワクチン認可以降の経済活動再開・活発化⇒景気回復により原油価格や資源価格は上昇し、日本が恒常的な貿易赤字国に転落するとのシナリオは復活すると思われます。
・3月に発表された③は、6月の円安相場を完全に止めてしまいました。
(6月24日:ソフトバンクグループは24日、TモバイルUS株の売却額が最大で201億ドル(約2兆1400億円)になると発表。調達資金は自社株買いや負債の償還に充てる)
しかし、資産売却プログラムは目途が付いたと発表されており、今後のドル円の上値を押さえる要因が無くなったと見ています。
(シナリオ)
・年末は欧米企業の決算期⇒欧米企業・投資家のリパトリエーション(ドル、ユーロ、ポンドの上昇)
・1-3月期は日本企業の決算期⇒日本企業・投資家のリパトリエーション(円の上昇)
・1-3月期は日本企業によるM&A案件(円売り案件)
・経済指標好転で円高論者・景気ネガティブ論者の見通しドッテン上方修正が横行する。(株高・ドル高)⇒既に、グローバル経済回復の先行指標として筆者が注目している銅価格、亜鉛価格は上昇している(図表)

(大和証券作成資料)

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