ストラテジストの
「こうなるんじゃないの!?」

大和証券の人気ストラテジストがズバッと予想!

2020731日(金)
米ドル/円レート予想

110.00

【予想日までの想定レンジ】

106.00円 ~ 111.00

主なイベント

・新型コロナウイルス感染拡大の鎮静化 および 主要国の経済活動再開
・日米欧の金融政策は当面据え置き予想

6月9日(火)~10(水)、7月28日(火)~29日(水)
FRB
6月4日(木)、7月16日(木)
ECB
6月15日(月)~16日(火)、6月21日(日)~22日(月)
BOJ
5月7日(木)、6月18日(木)
BOE

・中国全人代 5月22日開催(まだ検討段階)

机上の空論、砂上の楼閣
(Daveの私見)

投資家はすでに、米欧中の経済活動再開を視野に入れたスタンス

2020年4月30日(木)

大和証券 金融市場調査部
今泉 光雄

大和証券チーフ為替ストラテジスト。1992年から為替市場業務に携わり、NY駐在などを経て、2014年夏から新たに為替チームを立ち上げ現職。

・年末年始の段階で筆者は全く予想だにしていなかった新型コロナウイルスの感染拡大、ロックダウン、Stay-at-Home宣言 etc.により、2-4月期の各国経済指標は想像を絶する悪い内容。
・相場を予想する上での前提として、筆者は5-6月期に新型コロナウイルス感染拡大の鎮静化傾向が見えてきて、徐々に、日本を除く主要国の経済活動再開が見られてくると予想する。
・筆者は2019年年初から「2020年の米大統領選でトランプ大統領は敗北」と予想してきたが、現段階での敗北確率はさらに強まっているものと思われる。ということは、トランプ大統領は死に物狂いで今できることは何でもせざるを得ず、金に糸目は付けない間髪入れずの経済支援策を発表してくると思われる。米経済活動再開の進捗にもよるが、筆者は米経済回復が一番早いと予想する。
・金に糸目は付けない経済支援政策発表ということは、経済回復後に注目されるのが財政赤字の拡大、すなわち米国債増発。米金融政策は当面据え置きと思われるが、市場金利である米国債利回りは緩やかに上昇してきて、ドルの下支え要因になると予想。
・最近の経済指標発表時の市場の反応を見ると、A.I.やデイトレーダーやガチャガチャ売買を繰り返しているが、悪い指標に対する投資家の反応は冷静で、2か月後・3か月後を見据えたスタンスに変わりつつあるように思われる。
・2月の1ドル101円台示現は全くの予想外であったが、「現代医学は疫病を克服する」という前提で、ドル円および米株式指数は押し目買い継続でいいと思う(中長期の観点で1ドル110円アンダーは買い下がりスタンス継続)。
・WTI原油先物価格が60ドル/バレル近辺で安定推移と予想していた筆者の「需給の円安」見通しは、当面棚上げせざるを得ない。なぜなら、日本の鉱物性燃料輸入額が大幅に減少するため。

(大和証券作成資料)

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