ストラテジストの
「こうなるんじゃないの!?」

大和証券の人気ストラテジストがズバッと予想!

2020228日(金)
米ドル/円レート予想

110.80

【予想日までの想定レンジ】

108.00円 ~ 112.00

主なイベント

2019年

12月11日(水)~12日(木)
米FOMC
12月12日(木)
英総選挙

2020年

1月11日(土)
台湾総統選挙
1月25日(土)~
中国春節(旧正月)
1月29日(水)~30日(木)
米FOMC

【米民主党党員集会・予備選スケジュール】

2月3日(月)
米アイオワ州党員集会
2月11日(火)
米ニューハンプシャー州予備選
2月22日(土)
米ネバダ州党員集会
2月29日(土)
米サウスカロライナ州予備選 (3月3日(火)がスーパーチューズデー)

机上の空論、砂上の楼閣
(Daveの私見)

世界中の投資家がウォーレン・リスクに警戒

2019年11月28日(木)

大和証券 金融市場調査部
今泉 光雄

大和証券チーフ為替ストラテジスト。1992年から為替市場業務に携わり、NY駐在などを経て、2014年夏から新たに為替チームを立ち上げ現職。

米中通商合意(妥協)第1段階(Phase One Deal)への期待が膨らむ。8/1に発動されたトランプ関税第4弾(中国からの輸入品3000憶ドル相当に10%)の撤回をめぐって、米中の攻防が続い置ている。トランプ大統領が11/27に香港人権法案に署名したことで、米中交渉の先行きに不透明感が出てきたとリスクオフを囃す声も聞こえるが、米農家の破産増加、米農家の自殺者増加でトランプ大統領への怒りが増幅する中、2020年米大統領選で勝ちたいなら、トランプ大統領は米中合意に至らざるを得ない。
英総選挙を控え、欧州通貨の神経質な展開が予想されるが、世界経済への影響は軽微と見る。
台湾総統選に向けての中国の介入も気になるが、相場への影響は限定的であろう。
「株式相場を下落させる米大統領に2期目は無い」「景気を悪化させる米大統領に2期目は無い」と筆者は考えており、再選を目指すトランプ大統領の政策は株価フェーバー、米景気フェーバーにならざるを得ず、2020年7-9月期に向けて、ドル円は1ドル115円方向と予想している。
懸念材料は2月の米民主党大統領候補指名のための予備選・党員集会だ。
序盤戦でのエリザベス・ウォーレン米上院議員の優勢が伝えられると、世界中の投資家が「ウォーレン・リスク」を警戒し始めている。「国民皆保険」、「富裕税導入」、「法人税増税」、「フェイスブック解体」といった政策を打ち出しており、注意が必要だ。ただし、筆者はウォーレン・リスクは回避されると予想しているため、ドル高円安株高シナリオは変わらない。ウォーレン氏の一時的優勢は、サンダース氏の心筋梗塞の報道で、サンダース支持票がウォーレン氏に流れたからだ。その後サンダース氏の回復とミレニアル世代に人気のNY選出下院議員オカシオコルテス氏がサンダース氏支持を表明し、ウォーレン氏の支持は下がった。以前のここのコメントで書いた「日本の需給は円売り」との見方もドル円を支えるだろう。

(大和証券作成資料)

※本ページ情報の無断での複製・転載・転送等はご遠慮ください。
※本ページに記載されている意見、予測などは作成時点の見解によるものであり、正確性、完全性を保証するものではありません。
※本ページは投資勧誘を意図するものではなくあくまで情報提供を目的としたものです。
※本ページの情報はご自身の判断と責任において使用してください。

この記事を見て「えらべる預金」を応援したい
思った方は「エールを送る」ボタンを押してください