ストラテジストの
「こうなるんじゃないの!?」

大和証券の人気ストラテジストがズバッと予想!

20191129日(金)
米ドル/円レート予想

112.80

【予想日までの想定レンジ】

104.50円 ~ 113.00

主なイベント
9月1日(日)
対中関税第4弾の一部が発動(スマートフォンやノートパソコン、ゲーム機など一部の品目は12月15日(日)発動)(中国も対米報復関税発動)
9月6日(金)
米8月雇用統計
10月4日(金)
米9月雇用統計
11月1日(金)
米10月雇用統計
9月17日(火)~9月18日(水)
米FOMC
10月29日(火)~10月30日(水)
米FOMC
10月1日(火)
中国建国70年
10月31日(木)
英EU離脱期限

机上の空論、砂上の楼閣
(Daveの私見)

トランプ大統領が“Great American Farmers シフト”になる日は近い

2019年8月29日(木)

大和証券 金融市場調査部
今泉 光雄

大和証券チーフ為替ストラテジスト。1992年から為替市場業務に携わり、NY駐在などを経て、2014年夏から新たに為替チームを立ち上げ現職。

引き続きトランプ米大統領の発言で相場が揺さぶられる可能性はある。しかし、逆手にとって考えると、トランプ大統領の恫喝・癇癪でドル円が下落(米株が下落)したところを押し目買いすると、高い確率で上値で売れている。年明け以降、何度も何度も同じ事を繰り返している。そしてふっと思い出した2017年の米ワシントンポスト紙や週刊現代の記事がある。トランプ大統領の自伝を書いたゴーストライターのトニー・シュウォーツ氏の見解だ。「常に事実を無視し、自分弁護的な言い訳を作ろうとする。教室でじっとしていられない幼稚園児のよう。自分が言ったばかりのことが明らかに間違っている場合でも、本能的に危険な賭けに出る。つまり平気でウソをつく。政権下でインサイダー取り引きや相場操縦が行われる可能性を危惧する声まである」。こういう恫喝・癇癪相場はドル円のショート(売り持ち)が溜まりやすくなる。「投機筋は最後、買い戻して何ぼのもん」と筆者は考える。すなわち、投機が売れば売るだけ、買戻しの玉も増えて下がらなくなると筆者は考える。「TVコメンテーターの言うリスクオフは投機筋のリスクオン」である。年末に向けてドル円はどんどん底堅くなると予想する。

また、トランプ大統領の恫喝恫喝また恫喝は、最後にDeal(ディール)があって初めて自慢できる。自己顕示欲の強さと来年の大統領選での勝利願望を考えると、米中通商合意に至ると筆者は考える。NAFTA(現USMCA)や日米通商合意と同じだ。既にトランプ大統領は余裕がなくなっているようにみえる。8/8の米CNBC放送でオハイオ州の大豆農家のおじさんが「2016年にはトランプ氏に投票したが、来年はトランプ氏に投票しないだろう」と言っていた。米農家は中国の米農産物輸入停止と農産物価格下落で怒っている。米農家を敵に回したままでトランプ大統領の2020年勝利はない。

(各種データより大和証券作成)

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