東京の知られざる大森林。
「東京都水道水源林」へ
行ってきました

水道水のふるさとを訪ねて

(小河内貯水池(奥多摩湖))

水道水がどこからやってくるかと聞かれたら、多くの方は「川」や「ダム」と答えるでしょう。しかし、更にさかのぼると、水道水は森に降った雨であると言えます。

水道水は、森に降った雨が川やダム(正式には貯水池)に流れ込み、浄水場や給水所を経由して我々のもとまでやってきます。

今回は、当社社員が東京都水道局水源管理事務所「落合出張所(山梨県甲州市塩山一ノ瀬)」を訪問し、東京都水道局の職員の方に水道水源林に関する説明を聞いた後、実際に水源林の中で、間伐体験をさせていただきました。

東京都水道局では明治34年から110年以上にわたり多摩川上流域の森林を管理しています。水道水源林の広さは、24,000haに及び、これは東京都23区の面積の3分の1位程度になり、水道事業体が所有する森林としては日本一の広さです。

貯水池は通常、周辺の山々からの土砂が堆積し、徐々に、貯水量が減っていくそうです。しかし、小河内貯水池については、使用開始から60年以上経った今でも、堆砂率は3%とのこと。周辺の水源林を東京都水道局が一括して管理していることで、きめ細やかな整備がなされている証拠ではないでしょうか。

一本の木を切るだけでも一苦労

さて、いよいよ実際の水源林で間伐体験を行います。東京都水道局の方に比較的平坦な場所を選んでいただきましたが、それでも結構な急斜面です。実際に間伐作業をされている方の大変さを、少しだけ感じることができました。

今回は、ヒノキの間伐作業を体験させていただきました。樹齢はおよそ30年で太さは直径20センチほど。周囲の木々の中ではかなり細いほうです。それでも、態勢を低くしてのこぎりを使うと、かなりの重労働です。

30分ほど、3人がかりの作業で、ようやく一本倒すことができました。

倒した後は、枝を払い、半分に切って、他の木の根元に置いておきます。そうすることで、土砂の流出を防止したり、植物の種等が斜面に留まり草木が生えることにより、豊かな土壌へと繋がっていくそうです。

長い年月をかけ、森林と水源を守り続ける人たち

(大正2年、昭和15年、平成13年の落合出張所周辺)

木を切り、新しい木を植え、間伐などをしながら育てるのに、何十年もかかります。東京都水道局やボランティアの方々が、何世代にも渡って、先輩たちから受け継いだ森林と水源を守り続けているのです。

蛇口をひねれば、誰でも簡単に安全な水を使うことができます。しかしその裏で、多くの方々が、水道水を守るために地道に頑張っていることを知っていただき、「水道水のありがたさ」をより実感していただければ幸いです。

東京都水道局の職員のみなさま、ありがとうございました。

なお、今回訪問した水源林の概要について、動画でご覧いただけます。詳細は以下のページをご確認ください。
東京水のふるさと-水道水源林-(東京都公式動画チャンネル)

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