大和総研コラム

同窓会で見た女性活躍と男性の家庭進出

  • 消費 / 社会
  • 掲載日 : 2020年1月7日
  • 大和総研金融調査部 研究員 是枝俊悟

昨年の年末、筆者が出席した高校時代の同窓会では、日本の社会の2つの変化を目にすることができた。

卒業から15年ほどを経た、30代半ば。同級生のほとんどは家庭を持ち、子どもはまだ未就学児。そんな中、子どもを連れて来られない会場だったにもかかわらず、クラスの女性の過半が同窓会に来られたというのが1つめの「変化」だ。

女性が (本当は、男性も、であるが) 同窓会の場に出られるということは、その時間、他の誰かが子どもをみていることを意味する。父親がひとりで子どもをみることができなかったり、母親は自分のことよりも子どものことを優先すべきだという規範意識が強かったりすると、女性は子どもの手がかかる時期に自由に外出できない。ひと昔前までは、子育てが一段落する40代か50代になるまで女性は同窓会に出られないことが多かったようだが、今では、30代半ばでも夫に子どもを任せて同窓会に出られるようになっているのだ。

2つめの「変化」は、出席した女性の全員が、現在働いて収入を得ていたことだ。

かつては、30代半ばは女性就業率が大きく落ち込む「M字カーブ」の谷だった。1985年~1989年に第1子を産んだ女性は、正規雇用であっても約6割は職場を去った。しかし、2010年~2014年では、正規雇用の女性の約7割が第1子出産後も職場に留まっており (※1) 、「M字カーブ」は死語になりつつある。

世代によって、仕事や家庭の状況はずいぶんと異なる。同窓会で見た2つの「変化」は、若い世代で女性活躍と男性の家庭進出が確実に進んでいることを実感するものだった。


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