おすすめコラム

おすすめコラム

2017年10月6日

  • Google+でシェアGoogle+でシェア
  • はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
  • LINEで送るLINEで送る

多数決ではない ? 日経平均の仕組みを理解しよう

日経平均の仕組み
(写真=PIXTA)

日経225とも呼ばれる日経平均株価は、日本経済新聞社が公表している株価指数だ。東証1部の全上場企業を対象にしたTOPIXと並んで日本を代表する株価指数といえる。TOPIXとの違いでは、日経平均が対象にしているのが東証1部の全企業ではなく、取引量があり流動性も高めの225社を日経が独自に選定して計算している点だ。この225社は定期的に見直しが行われている。

刻々と動く日経平均株価の仕組みを理解することが、株式投資の成績向上につながるだろう。日経平均が決まる裏側についておさえておこう。

日経平均の寄与度とは

日経平均はどのようにして動くのだろうか。それを理解するためにはまず「寄与度」についておさえておきたい。これは日経平均の値動きに対して、その銘柄の値動きがどれくらい影響 (寄与) するかを示したものだ。

まず日経平均は、"平均"と名前にあるものの、何も225社の株価を足して単純に225で割って算出しているわけではない。なぜなら、単純に平均を計算しただけだと、株式分割 (例えば1,000円の株価が1株→2株に分割すると理論上、株価は500円になる) などが行われたとき、平均値も大きく変動してしまうためだ。

日本経済新聞社が発表している資料によると、日経平均は「構成銘柄の採用株価合計」を「除数」で割って算出されている。除数とは、株式分割や併合、銘柄入れ替えといった特殊要因が生じる場合、指標の連続性が保たれるように修正を加える値のことだ。

そして、「各構成銘柄の採用株価」は「株価× (50円÷みなし額面) 」で求められる。現在は廃止されているものの、以前は50円、500円、50,000円など、各銘柄によって異なる額面が存在した。そのため、現在の株価を旧50円額面に換算して、日経平均を算出している。

従って、「各構成銘柄の採用株価」が大きいほど、日経平均株価への「寄与度」も大きくなる。言い換えれば、株価の高い銘柄 (値がさ株) の影響は大きいということだ。

寄与度から考える日経平均株価の注意点

寄与度が高い銘柄の影響力が大きいため、日経平均株価の騰落は、日経平均株価採用銘柄 (225銘柄) 個別の動向を常に表しているわけではないことには注意が必要だ。

つまり寄与度の高いいくつかの株価が大幅に上昇すれば、その他多くの株価が値下がりしても、日経平均は上昇する可能性がある。極論だが、寄与度が高い5銘柄が大幅上昇して、残りの220銘柄は前日比1円安だったとしよう。騰落の数では上昇が5銘柄、下落が220銘柄と下落銘柄数が圧倒的に多いが、寄与度の関係で日経平均は上昇する可能性がある。

逆に寄与度の高い企業に悪材料がでて株価が下がると、日経平均採用銘柄全体では、前日比で上昇している銘柄が多くても日経平均自体は下落、ということもあり得る。要は、日経平均は225社による1社1票の多数決で決まっているわけではないということだ。

騰落だけに惑わされず、個別の動向を踏まえて日経平均株価を見るためには、どうすればいいのだろうか。まず、寄与度の高い銘柄群 (上位5〜10社程度) は把握しておくとよいだろう。そのうえで、寄与度の高い銘柄群の動向を確認したい。

次に、225銘柄の前日比上昇数 (下落数) も確認しておきたい。前述のように、日経平均株価の騰落と上昇数 (下落数) は必ずしもリンクしないが、前日比上昇数が多いにも関わらず日経平均株価が下落していた場合は、寄与度が高い銘柄群が下落し、日経平均株価に下落圧力がかかったと考えられる。

寄与度を理解して市場全体を読み解く

寄与度を理解することで、日経平均株価の騰落の理由、また株式市場全体の動向をある程度読み解くことができるようになるだろう。もちろん寄与度が全てではないが、そのポイントを抑えておけば、大きく値動きがあった場合なども、慌てず各種のデータをみて、値動きの理由や背景に目を向けられるようになるはずだ。

投資は自己責任ではあるものの、寄与度の理解を深めて、ご自身の資産運用に活かして頂きたい。

(提供:株式会社ZUU)

  • 本ページ情報の無断での複製・転載・転送等はご遠慮ください。
  • 本ページの情報提供について信頼性の維持には最大限努力しておりますが、2017年10月時点での情報であり、その正確性、完全性、最新性等内容を保証するものではありません。また、今後予告なしに変更されることがあります。
  • 本ページの情報はご自身の判断と責任において使用してください。

この記事をシェアする

  • Google+でシェアGoogle+でシェア
  • はてなブックマークに追加はてなブックマークに追加
  • LINEで送るLINEで送る

あなたにおすすめのコラム