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2017年2月21日

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子どもの海外留学「お金の管理」で知っておきたい2つのポイント

子どもの海外留学
(写真=PIXTA)

かわいいわが子の成長のため、海外の高校や大学に留学をさせることになった。だが、多くの現金の持ち歩きは危険を伴い、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も高い。

日本とは違う習慣の外国で、どのように生活費や雑費を管理させたらよいのだろうか。子どものお金の管理について悩む親も多いだろう。その他にも、銀行送金に手数料も掛かるため、上手に節約もしたい。そこで、留学時のお金の管理のポイントである「安全性」と「計画性」について、考えてみよう。

昔は留学先への送金に苦労が多かった

現在の親世代や祖父・祖母世代が留学するときのお金の管理は大変だった。なぜなら、現金の持ち歩きが危険な国が多かったためである。当時は、外貨預金や外貨商品のオプションは少なく、海外の銀行口座への送金手続きも手間が掛かるものであった。

外貨預金が一般的ではない時代は、送金時に為替リスクが付きまとい、送金予定日までに円安が進んで予定外の出費を迫られ、お金の工面に苦労するケースもあったという。

送金手数料を節約するためにまとまった金額で送ることも多く、計画性のない子どもが次の送金予定日までに予算を使い切ってしまい、生活費に困った子どもから日本の親にコレクトコール (料金着信人払いの電話) がかかってくることもあったのだ。

計画性と安全性を両立させる方法

日本で発行したクレジットカードが海外で使えるようになってからは、多くの現金を持たせる必要がなくなったが、日本円での決済のため、外貨から日本円への為替リスクはそのまま残った。為替リスクを抑えるには、外貨預金や外貨建てのクレジットカードを利用したい。円高の際に外貨を購入しておき、円安の時に使うことを意識しよう。

だが、クレジットカードは一括返済を選択しない限り、返済元本に加えて利息を支払う必要がある。利用限度額も万が一に備えて大きく設定されており、無駄遣いや予算オーバーのリスクは消えなかった。

しかし現在は、留学に送り出したわが子のお金の管理で、計画性と安全性を両立させる手段がある。日本の金融機関が発行する外貨建ての海外プリペイドカードだ。予めプリペイドカードに外貨をチャージしておく。チャージされた金額を現地で使うというわけだ。使い方としては、クレジットカード会社加盟店での使用や、ATMから外貨の引き出しができる。プリペイドカードは、即時決済で引き落とされる為、使いすぎの心配がいらない。

プリペイドカードは、チャージした金額しか使用できないため子どもに出費の計画性を教えることができるところに大きな価値がある。また、プリペイドカード発行会社によって細かいルールは異なるが、チャージ金額を使い切らなかった場合は元の外貨預金口座に戻せるカードもある。

必要額を必要に応じてチャージできるプリペイドカードの登場で、子どもに、より計画的なお金の使い方が教えられるようになったのだ。米国では、高校生や大学生の多くが現地銀行のデビットカード (銀行口座から即時決済で引き落とされるカード) を持ち、衣料品購入や生活費など、親が必要な時に必要額をオンラインでチャージする家庭が多いようだ。現金は、ちょっとした買い物のために、少額を持ち歩くというわけだ。

この機会を利用して、大切なわが子にお金の管理についても学ばせてみてはいかがだろうか。

(提供:株式会社ZUU)

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