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2016年10月4日

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富裕層の教育事情「ボーディングスクール」とは ?

ボーディングスクール
(写真=PIXTA)

わが子たちに美田を買わず、そして残さず。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や著名投資家のウォーレン・バフェット氏などは、自分の子どもたちに多くの資産を残さないことを明言。莫大な資産を、最終的には寄付して社会に役立てるためだ。では、これら富豪は、愛する子たちに財産以外の何を遺すのだろうか。

それは、自分たちが資産を築き上げたときに活用したイノベーティブな探求心とクリティカルな考え方であり、各方面に張り巡らせた豊かな人脈だ。そうした無形の遺産を子ども自身の責任で使いこなし、親の財産に頼り過ぎず、自分の力で成功することを求めている。

富裕層は成功に必要な「教育」を残す

その「成功力」に必要なものは、ズバリ、与え得る限り最高の教育である。米国の富裕層は、子どもが高校生くらいの年齢に達すると、マサチューセッツ州ボストンをはじめ、歴史ある東部諸州でアイビーリーグへの大学進学に特化した全寮制・寄宿学校であるボーディングスクールに入学させることも多い。政財界の有力者・法廷弁護士・医師・金融関係者などにボーディングスクール出身者が多数存在するのも、そうした背景がある。

名門校出身の厳しい教授陣が学業と生活を監督する環境で、エリートの子女が互いに切磋琢磨し、一生の財産となるネットワークを育んでゆくのだ。

米国以外にも、王族や貴族の子弟たちと机を並べられる英国、世界中の富裕層が競って子どもを留学させるスイス、英国の名門ボーディングスクールが分校を設立するアジアの英語教育の中心シンガポールなどに、こうしたスクールは多く存在し、日本人生徒にも広く門戸を開いている。著名な投資家ジム・ロジャース氏が2人の娘のために、シンガポールに教育移住したのは有名な話だ。

自然と身につく生き抜く力、人脈、英語力

では、ボーディングスクールでは具体的にどのようなことが学べるのだろうか。年間400〜600万円前後の授業料をかける価値があるのは、例えば、「自立して生き抜く力の開発」、「欧米エリート大学で優秀な現地生徒に伍していける能力とパフォーマンス力の養成」、そして何より、「世界の富裕層子弟との人脈作り」といったものを得ることができるからだ。エリートの教師や生徒たちと、寮生活で深く何年間も交わり続けることで、選抜された者の教養と素養や多様性が自然と身についてゆく。

多くのボーディングスクールは、全人教育を理念に掲げ、徹底した少人数制の下、文武両道教育を行っている。米国では、先生と生徒の比率が1:6という学校さえある。国際標準の教育プログラムである国際バカロレア (IB) 資格をウリにするところもある。日本人生徒にとっては、世界の共通語・ビジネス言語である英語をはじめ、第二・第三外国語を生活の中で身につけられる利点がある。

また、学問やスポーツに加え、国際社会の一員として仕事をするようになったときに必要不可欠な問題解決能力が学べる。寛容・忍耐・交渉・立案・協力などがそれだ。ある専門家は、ボーディングスクールを「人生のどのような局面でも自ら道を切り開いてゆけるだけの自信と能力を修養する場所」と表現している。

「教育こそが最大の投資」 かわいい子には旅をさせよ

子どもを、何年も海外の寄宿制の学校に送り出すのは、親にとってもつらい。だが、「教育こそが最大の投資」であり、愛するわが子がたくましい国際的なリーダーに育つには、長い旅が必要になることもある。

ある日本人のボーディングスクール体験者は、「一人で苦労して乗り越えた大切な経験」だと回顧する。また、英語の論文執筆で苦労した別の日本人生徒は、「成績はB−、B、B+と上がっていった。年度末にはA−も一回だけだが取った。うれしかった」と、苦労の末の成果をかみしめる。

もう一人の参加者は、「自律心、冒険心、愛国心、そして世界中の友達」が得られたと振り返る。そのエリートの友人たちが、かけがえのない一生の豊かな人脈であることは、言うまでもない。ボーディングスクールが与えられるものは、まさにプライスレスなのである。

(提供:株式会社ZUU)

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